2020/07/18

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoにリモート参加しました。

論文抄読1本目は 

Contact Tracing Assessment of COVID-19 Transmission
Dynamics in Taiwan and Risk at Different Exposure Periods Before and After Symptom Onset
Hao-Yuan Cheng, MD, MSc

台湾で発生した新型コロナウイルス 100名のデータを分析して、いかにして拡大を防いだかをまとめた論文です。

このデータによれば、感染して1週間経てば、他人に移すリスクはかなり減るようです。




2本目は 
Saliva is more sensitive for SARS-CoV-2 detection in COVID-19 patients than nasopharyngeal swabs
AnneL.Wyllie1*

PCR検査をする際、今までは鼻から綿棒を入れて、鼻咽頭スワブという方法でサンプルを採取していましたが、唾液から採取する方法に変わってきています。

その根拠となった論文で、唾液の方が検査の正確性が向上し、簡単に検査でき、検査者も飛沫を浴びにくい方法です。

特殊な技術がなくても、簡単に検査できるので今後は唾液検査が主流になりそうです。



2020/07/11

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。


ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoにオンラインでリモート参加しました。

担当はM上先生。

テーマは各種歯科材料と接着についてでした。

虫歯になって歯に穴があくと何らかの人工材料で封鎖する必要があります。

金属、レジン、Emax、ジルコニア などがあります。

歯とそれらの材料を接着するためには全て処理方法や接着剤が違うので

大変なのですが、その理論と勘所についてお話しいただきました。

お口の中は唾液で常に濡れていて接着剤が経年劣化しやすく、高温のものから冷たいものまでいろいろな温度にさらされて膨張、収縮を繰り返し、数十キロにおよぶ咬合力に毎日数百回も耐えなければならず、かなり過酷な環境にあります。

新しい材料が開発されるたびに、知識をアップデートしなければならず大変ですが、非常に面白いところでもあります。

2020/07/04

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。


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論文抄読1本目は私の担当で、

Clinical Outcome of Non-Surgical Root Canal Treatment Using a Single-cone Technique with Endosequence Bioceramic Sealer: A Retrospective Analysis
Elizabeth A. Chybowski, DDS

根管治療で根管充填する際のシーラーというノリのような働きをする材料のうち、新しいバイオセラミックシーラーを用いたシングルコーンテクニックの性能を評価した論文です。

テキサス州ダラスの根管治療専門開業医4名が307名の根管治療を全て1回でバイオセラミックシーラーを用いたシングルコーンテクニックを行ったところ30.1ヶ月後の成功率は90.9%だった。

日本ではバイオアクティブグラスシーラーとして発売されていますがとてもいい材料だと思います。












2本目はペンシルベニア大学の論文で 
The use of premixed bioceramic materials in endodontics
Gilberto Debelian,DMD, PhD

バイオセラミックシーラーの他の使用法で、直接覆髄や生活断髄、パーフォレーションのリペアや歯根端切除の用い方についてでした。
MTAに代わる新しい材料として注目されています。

生体親和性が良くて親水性で溶解しにくく、わずかに膨張し、流動性があり、レントゲン透過性もあるなど非常に使い勝手に良い材料です。

価格が高いですが、当院でも使用しております。



2020/06/27

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

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ケースプレゼンテーションはAリ先生。

臼歯部を喪失した患者さんに上顎はコーヌスで、下顎はインプラントで対応した

フルマウスに近いケースでした。

オンラインリモートの勉強会もだいぶ慣れてきました。

2020/06/20

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

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論文抄読1本目は 
The Effect of Resin Bonding on Long-Term Success of High-Strength Ceramics
M.B. Blatz

セラミックやジルコニア は歯にくっつくのかを調べた論文です。

昔はあまり接着しなかったので、取れてくることがたまにありましたが、MDPというプライマー(表面処理材)ができてから取れてくることはほぼ無くなりました。

電子顕微鏡レベルでみても、MDP使用後はよくついていますし、成功率もまずまずです。





2本目は 
Ten-year outcome of zirconia ceramic cantilever resin-bonded fixed dental
prostheses and the influence of the reasons for missing incisors
Matthias Kern

前歯1本欠損時に隣の1本の歯の裏側をほんの少し0.7mmだけ削って、ジルコニアの延長ブリッジ(ワンウイング接着ブリッジ)を装着する治療法の10年成功率を調べた論文。

10年後の生存率は98.2%、成功率は92.0%と非常にいい数値でした。

かみ合わせが深い方、歯軋りをする方、咬合力が強い方は厳しいですが、そうでなければ有効な治療オプションになりそうです。



2020/06/13

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo


こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。


ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoにオンラインでリモート参加しました。

新型コロナウイルス 対策を歯科医院としてどのように対応していけばいいかを今現在わかっている範囲で、日本とアメリカのガイドラインを比較検討しました。

日本は日本歯科医学学会連合が出した新機軸というガイドライン、アメリカはCDC(アメリカ 疾病対策予防センター(Centers for Disease Control and Prevention)が出したGuideline for dental settingsです。

アメリカ版の方がより基準が厳しく感じました。

N先生のインプラントケースもディスカッションいたしました。

リモート勉強会も少し慣れてきました。

2020/06/06

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoにオンラインでリモート参加しました。

論文抄読1本目は 

Multi-center intervention study on glycohemoglobin (HbA1c) and serum, high-sensitivity CRP (hs-CRP) after local anti- infectious periodontal treatment in type 2 diabetic patients with periodontal disease
S. Katagiri a


大学の後輩が書いた論文で、歯周病の治療をしっかりすると、糖尿病は改善するのかを調べたものです。

糖尿病と歯周病は密接な関係があり、糖尿病が悪化すると歯周病も悪化し、糖尿病が改善されると歯周病も改善されるといわれています。

49人の数値の安定した糖尿病患者さんを、歯周病治療をしたグループとしないグループにランダムに分けて、HbA1Cという糖尿病の進行度を表す数値を比較しました。

その結果-0.24%数値が下がり、歯周病治療だけしても糖尿病が少し改善することがわかりました。

他にも2013年のLiewの研究では-0.64%
2013年のCorbellaの研究では-0.65%
2013年のEngebrestonの研究では-0.36%
2015年のSimpsonの研究では-0.29%
改善しているので、やはり歯周病の治療を歯科医院でしっかり行うと
糖尿病も少し改善するので、糖尿病患者さんにとってはお薬が減らせたり、医療費を削減できたり、体調が改善したりいいことがあるようです。




2本目は
Effect of glycemic control on periodontitis in
type 2 diabetic patients with periodontal
disease
Sayaka Katagiri1
同じ後輩の論文で、逆です。
糖尿病患者さんが糖尿病の治療をすると歯周病が治るのかを調べた論文。

35人の糖尿病患者さんを歯科治療はなにもしないで糖尿病の治療(運動療法、食事療法、投薬治療)をしたところBOPという歯茎からの出血が減ったことがわかりました。歯茎の炎症が改善したということは歯周病の進行を遅らせることができるということです。
ただし、歯周ポケットは減らなかったので、やはり通常の歯科治療もぜひ受けた方がいいでしょう。


ということで糖尿病がある患者さんは糖尿病の治療も歯周病の治療もしっかり並行して受けると効果が高まるようです。
どちらも慢性疾患なので長丁場になりやすい疾患ですが、ぜひ頑張って治療していきましょう。