2025/06/14

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoに参加しました。

ケースプレ担当はF原先生

テーマは骨欠損がかなり大きいリッジプリザベーション後のインプラント埋入でした。

歯根破折を起こした歯をいつまでも残しておくと、どんどん骨が溶けて無くなってしまいます。

インプラントにしたいときに骨がないときは、骨造成して骨を作ります。

歯根破折歯を将来インプラントにしたい場合は、早めに抜歯することをお勧めいたします。

ブリッジや義歯でいい場合は、早めでなくても大丈夫ですが、あまり粘ってしまうと隣の歯にも感染して共倒れになってしまいます。

難しいですね。






2025/06/07

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoに参加しました。

論文抄読1本目は 

Influence of loading and grafting on hard- and soft-tissue

healing at immediately placed implants: An experimental

study in minipigs

Puria Parvini | Daniel Buser | Benjamin Evans Pippenger 3,4 |

Jean-Claude Imber | Andreas Stavropoulos | Benjamin Bellon 4,6 |

Christian Jarry 7,8 | Frank Schwarz 1

J Clin Periodontol. 2023;


そうそうたるメンバーですが、ストローマンから海外で新発売されたTLXインプラントの動物実験の論文。日本ではまだ未発売ですが、抜歯即時埋入用のセルフタップがついたワンピースインプラントです。

即時荷重有無、グラフと有無の4パターンを4週後と12週後で組織切片にして比較したところ、どれも有意差なしでした。

この図だと荷重なしでグラフとなしだと随分骨が下がっている気がしますが?



2本目は 

Avoiding errors and complications related to immediate implant

placement in the esthetic area with a mucogingival approach

Martina Stefanini1 | Alexandra Rendón1 | Alessandro Zucchelli2 |

Matteo Sangiorgi1 | Giovanni Zucchelli1,3

1Department of Biomedical and Neuromotor Sciences, Periodontology Unit, Bologna University, Bologna, Italy

Periodontology 2000.

前歯部に抜歯即時埋入、GBR、軟組織移植、テンポラリゼーションをなんと1日ですべてやっている論文

これが究極の最終形なんでしょう。





2025/05/24

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoに参加しました。

ケースプレ担当は六本木のT田先生。

いろいろな治療の長期経過症例とその間に起こったトラブルへの対処法についてでした。

10年、20年、30年経過したケースは貴重ですので、どこに問題が起きそうかを予測しながら拝見して勉強になりました。

ありがとうございました。



2025/05/10

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoに参加しました。

ケースプレゼンテーションは弘前市で開業されているU原先生。

デジタルを駆使して診療されているすごい先生です。

フェイススキャンで顔貌データや咀嚼の動きのデータを取り込み、CTで骨格と歯のデータを取り込み、オーラルスキャナーで歯のデータを取り込み、すべてをマッチングさせて真に調和した全顎咬合治療を目指されていました。

未来の歯科治療です。

相当な費用がかかっていそうですが、素晴らしいことです。

当院も徐々に導入していく予定です。

ケースはカリエスで咬合崩壊した受け口の患者さんに、インプラントと矯正で対応したフルマウスのケースでした。



2025/05/06

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoに参加しました。

論文抄読1本目は 

Testing the association between tobacco smoking, alcohol

consumption, and risk of periodontitis: A Mendelian

randomization study

Sebastian-Edgar Baumeister

1Institute of Health Services Research in

Dentistry, University of Münster, Münster,

Germany J Clin Periodontol. 2021;48:1414–1420.


ドイツの喫煙と歯周病の関係を調べたドイツの論文。統計分析にはいろいろな方法がありますが今回は最新の統計分析方法Mendelian randomization (MR) analysisを用いて分析しました。

その結果やはりタバコを吸う方は吸わない方よりも有意に歯周病になりやすいことが証明されました。歯周病になりたくない方は禁煙することをお勧めいたします。

お酒も歯周病と関係していましたが、これはアルコールが直接歯周病と関係しているというより、酔って歯磨きをしないで寝てしまうので歯周病になりやすいなどの交絡因子と思われます。


2本目は 

Retrospectiveexploratorystudyofsmokingstatusand

e-cigaretteusewithresponsetonon-surgicalperiodontal

therapy

ChandniShah1

1PeriodontologyUnit,CentreforHost

MicrobiomeInteractions,Facultyof

Dentistry,Oral&CraniofacialSciences,

King’sCollegeLondon,London,UK

JPeriodontol.2023;94:41–54.

イギリスの論文で、電子タバコと歯周病について調べた論文。

紙タバコが歯周病になりやすいことはどの論文からも明らかですが、電子タバコはどうなんでしょうか?

今まであまりデータがなかったのですが、今回調査結果が出ました。

電子タバコも紙タバコ同様、歯周病になりやすいことが判明しました。

私は電子タバコだから大丈夫ということはないようです。







2025/04/12

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoに参加しました。

ケースプレゼンテーションはA藤先生。初プレゼンでした。

欠損歯列の補綴方法、補綴設計についてでした。

部分床義歯の設計はとても難しくケースバイケースです。

サベーイングして着脱方向を決定
支持
連結子
把持
維持

クラスプが抜歯誘導装置にならないように、歯科医師はいろいろなことを考えて設計しています。

いいプレゼンでした。お疲れ様でした。



2025/04/05

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoに参加しました。

論文抄読1本目は 

Recent advances in periodontal regeneration: A biomaterial perspective

Yongxi Lianga, Xianghong Luanb, Xiaohua Liua,


Bioactive Materials 5 (2020) 297–308


未来の歯周組織再生療法ではナノレベルで3Dプリンティングした再生細胞を自由な薄さに配列して欠損部位に貼り付けることができそうです。

理想的な厚さや配列方法についてナノレベルで研究したダラスの先生のい論文でした。


2本目は

Periodontalregenerationriskassessmentinthetreatmentof

intrabonydefects

RobertA.LevineMuhammadH.A.SalehDeboraR.DiasJeffreyGaneles4

MaurícioG.AraújoFranckRenouardHaroldM.PinskyPrestonD.Miller7

Hom-LayWang2


歯周組織再生療法がうまくいくかいかないかを様々なリスクを計算してわかりやすく図式化した論文。

右の赤色にチェックが多くつくとうまくいかない確率が高いということになります。


担当した先生方頑張りました。素晴らしい発表でした。