2019/11/24

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoに参加して来ました。


論文抄読1本目は 

The impact of the fabrication method on the three-dimensional accuracy of an implant surgery template
Ragai-Edward Matta a*, Bastian Bergauer b, Werner Adler c, Manfred Wichmann a, Hans-Joachim Nickenig

従来の方法で作製したインプラント埋入用サージカルガイドと

新しい3Dプリンターで作製したサージカルガイドの精度を比較した論文。


結論は新しい方法もまずまずの精度でした。

X軸、Y軸、Z軸で0.2mmから0.5の誤差でした。角度が3mmの誤差というは微妙な数値です。





























2本目は 
Repeatability of Intraoral Scanners for Complete Arch Scan of Partially Edentulous Dentitions:
An In Vitro Study

Jae-Hyun Lee , Je-Hyeon Yun 2, Jung-Suk Han 2, In-Sung Luke Yeo and Hyung-In Yoon 2

小型口腔内カメラで歯型をとるオーラルスキャナは歯が全部あると

なかなかいい精度で撮影できますが、歯がない部分があると精度が少し落ちてしまいます。

そこで、実験室の模型上で、部分欠損を4パターンに分類して再現性を調べた論文。

正確度の方は調べていないので、イマイチな論文でした。







2019/11/16

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。


ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoに参加して来ました。


論文抄読1本目は 

Precision of digital implant models compared to conventional implant models for posterior single implant crowns: A within‐ subject comparison
Sven Mühlemann1* | Elena A. Greter1* | Ji‐Man Park| Christoph H. F. Hämmerle| Daniel S. Thoma1

インプラントの歯型をとる際に従来の方法と

オーラルスキャナという小型カメラでお口の中を撮影して歯型をとる新しい方法とで

再現性を比較した論文です。

ダーツで例えると矢が的の真ん中にどれだけ正確に刺さるかを正確度、

中央から外れたとしても毎回どれだけ同じ位置に刺さるかを再現度と言います。

今回は再現度のみ比較検討しています。

結果は従来の歯型が、3社のオーラルスキャナよりも再現性が高かった。




























2本目は 
Short versus longer implants with osteotome sinus floor elevation for moderately atrophic posterior maxillae: A 1‐year randomized clinical trial

Jun‐Yu Shi1 Yuan Li1 

上顎臼歯部にインプラントを行う際に骨が薄い場合がよくあります。

その際に短いインプラントで対応するのと

ソケットリフトで骨増生して長いインプラントを入れて対応するのとで

1年後どちらの成績がいいのかを調べた論文。

結論はショートでもソケットリフトでも有意差は出なかった。

つまり、わざわざグラフとしなくてもショートでいいのではというものでした。

インプラントの性能がどんどん向上しているので、

昔ほど長いインプラントは必要なくなってきていて

短いインプラントで十分になってきました。

















































2019/11/07

夜べん

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

元勤務先の21時スタートの勉強会、夜べんに参加してきました。

開業前は川口市の歯科医院で勤務医をしていたのですが、

そちらの院内勉強会に参加させて頂いております。

歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士がそれぞれの立場から

ディスカッションできるすばらしい勉強会になっております。

今回のケースプレゼンテーションは歯科技工士のN澤さん。

義歯専門のかなり腕のいい技工士さんです。

テーマは先日、中国で行われた吸着総義歯のハンズオンコースについてでした。

1本も歯がない方用の義歯を総義歯といいますが、引っ掛ける歯がないため、

吸着させるのは大変難しいです。

腕のいい歯科医師と、腕のいい技工士がいないと達成できません。

その勘所について歯科技工士の立場からお話いただきました。

大変勉強になりました。ありがとうございました。






2019/11/02

ISCT西堀勉強会 レーザーって効果あるの?

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoに参加して来ました。


論文抄読は 

Infrared lasers for the treatment of moderate to severe periodontitis: An American Academy of Periodontology best evidence review
Leandro Chambrone1,2 Umberto D. RamosMark A. Reynolds

レーザー治療を中等度から重度の歯周病患者さんに行うことに

科学的根拠があるのかを調べた論文です。

通常のSRP(部分麻酔をして歯石を取る治療)とSRP+レーザーを当てて治療したのを

比較検討したところ、特に有意差は出なかった。

つまり、歯周病治療にレーザーを当ててもあまり効果はないというものでした。

機器代がかなり高価な上、保険では歯周病治療には認可されていませんので、

自費診療で治療費も高価なのに、効果が少ないという結果でした。

注)虫歯治療にレーザーは認可されています。


今の所、当院にはレーザーはありません。効果がまだまだ少ないからです。

効果がないわけではありません。

将来はもっと改善されて、よりいい結果が出るといいですね。




2019/11/01

学校歯科検診と就学時歯科検診

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

診療所はお休みにさせていただいて、校医を務める小学校で

秋の歯科検診と来年入学予定の新1年生の入学前就学時歯科検診を行ってきました。

学校の半分の400名と来年入学予定のお子さん150名、合計550名の

お子さんのお口の中を午前と午後に分けて検診いたしました。

みなさん優秀で、虫歯の子供はかなり少なくなりました。

新1年生も泣く子もいなくてみなさんがんばりました。

準備に対応してくださった先生方、ありがとうございました。

おかげさまでスムーズに終えることができました。

また来年もよろしくお願いいたします。