2013/02/01

総義歯ができるまで 〜自費レジン床総義歯作製工程〜No3

第3回 総義歯ができるまで 〜自費レジン床総義歯作製工程〜
作業模型作製 咬合床作製

ここで技工士さんに印象をお渡しして、作業模型の作製に入ります

石膏を注ぐときに漏れないよう、周囲をボクシングします
周囲を囲って
超硬石膏(1番高価で寸法変化が少ない材料)を注いでいきます
気泡を入れないように細心の注意を払いながら、バイブレーターを使用して
少しずつ行います

シリコン印象材は油系の材料、石膏は水系の材料なのではじきやすく、
気泡が入りやすいため注意が必要です
大きな気泡が入ってしまったらはじめからやり直しになってしまいます

石膏が完全硬化するのを待ちます

硬化後覆っていたものを外すと

こうなるので、さらに個人トレー部分も外します

綺麗に外れました
気泡もなくここまで順調です


周囲をトリミングして綺麗に仕上げていきます
底面は咬合平面に合わせて平行に
側面はそれと垂直になるように修正していきます


トリミング終了

美しくしあがりました
この模型の状態をみるだけで、技工士さんの腕が分かってしまいます
この方は大変丁寧な仕事をされている素晴らしい技工士さんです
自費の義歯はいつもNさんにお願いしています
いつも素晴らしい仕事ありがとうございます
この模型は綺麗ですので、いい入れ歯ができそうですよ

 次回へ続く

2013/01/30

総義歯ができるまで 〜自費レジン床総義歯作製工程〜No2

第2回 個人トレー&機能印象



石膏が固まったら、精密印象する為の専用のトレーを作製します 

1回目の型は既成トレーで取っている為、おおよその型しか取れません

ボーダーモールディングするスペースを空けて、オストロンⅡ(青いヤツ)を圧接し、

硬化後トリミングします 

ポイントはできるだけ厚みを均一に、気泡を入れないようにすること

但し、前庭が厚い場合は、しっかり辺縁封鎖するため、その部分を厚くする必要が

あります 

完全硬化まで外さないよう注意します

その後トリミングをして、次回患者さんがいらした時に機能印象をします

機能印象には色々なやり方がありますが、今回はボーダーモールディング法でやりました

大きくお口を開けたり、舌を動かしたりしても入れ歯が浮いてこないようにするためには

義歯が大きすぎても小さすぎてもいけません

歯が1本もない総義歯は、吸盤がガラスに吸いつくのと同じ原理で外れてきません

よって空気が漏れてしまう隙間が少しでもあると、たちまち緩くなって

落ちてきてしまいます

この辺縁の決め方の詳細は大変苦労して取得した技術の為、企業秘密です

モールディングののち、流れのいい、軟組織を変形させにくいシリコン印象材で

ウオッシュします

これを上下行います 上下で1時間程かかります
下の1回目の石膏模型
上顎 2回目の機能印象
吸い付きそうないい型が取れました

下顎も取りました 



第3回へ続く




2013/01/26

総義歯ができるまで 〜自費レジン床総義歯作製工程〜


総義歯ができるまでにどのような工程で行われているのでしょうか

よく総義歯を作るときに聞かれるのが、初めて治療にみえて

じゃあ次回が完成ですよね?と聞かれる事

ちょっとお待ちください 総義歯はオーダーメードなので1〜2ヶ月は

かかりますとおはなししても、患者さんは納得いかないご様子

なぜ患者さんは早く作れると思っていて、歯医者側はすぐは作れないというのでしょうか

フルオーダーメードのスーツを作るとどれくらいの期間、費用がかかるのでしょうか

フルオーダーメードの靴は?

採寸、仮縫い、試適チェック、完成とそれなりに時間がかかります

総義歯も同じくフルオーダーメードなので、その方のお口にのみ使えるように

歯科医師と歯科技工士が型取りをして作るので結構時間と手間ひまがかかるんです

スーツや靴と違って既製品が何種類かあって、そのなかから選んで使ってください

というわけには入れ歯の場合はいかないんです

完全手作りのフルオーダーです

よってきちんと作ろうと思うと時間と費用がそれなりにかかります

今回、総義歯ができるまでの工程がいかに大変なのかを知って頂きたく

ブログでまとめてみる事にしました

ちょっと長くなりそうですが、分けて書いていきます


当院で行っている一般的な自費レジン床総義歯の製作工程です

(保険、金属床の場合はこれとは異なります)





第1回 型取りー1回目

総義歯の歯型を取る際、より精密に型を取る為に当院では

2回に分けて機能印象をとっています

型なんか1回でいいじゃないか と思われるかもしれません

確かに1回で作る事もできますが、それではいい入れ歯はできません

いい義歯を作ろうと思えば2回取るべきです

理由は様々な動きをする口の周りの筋肉の動きを再現する為には

ある一瞬の状態を記録するのではなく、部分部分で動きを記録しないといけない為

2回必要なのです

1回目の型取りはできるだけ粘膜を変形させないようにしつつ、

解剖学的ランドマーク
(上顎:切歯乳頭、上唇小帯、頬小帯、口蓋小窩、ハミュラーノッチ、 翼突下顎縫線)(下顎:下顎小帯、 頬小帯、舌小帯、レトロモラルパッド、マセッタグルーブ、頬棚、顎舌骨筋線)

が全て入るようにそっとアルジネート印象します




すぐに石膏を注ぎます

メーカー規定の粉液比で練り、気泡を入れないように石膏を注ぎ、湿度100%の

湿箱で硬化させます



これでお口の中が再現できました

見た目は実際のお口と全く同じように見えますが、この型取り材は微妙に変形しており

軟組織を変形させてしまっています

柔らかいものを型取るときは、もっと流れのいい変形させにくい材料でそっと

ふんわりと印象することが必要です

ただし最初から柔らかすぎるものを既成トレーで使うと、スペースがありすぎて

とれません

それで、専用の個人トレーが必要になってきます



下も同じように型を取ります

土手がなくてかなり難しい症例ですね



第2回 個人トレーへ続く






ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です

ISCT西堀勉強会に参加してきました

今回のケースプレゼンテーション担当はW先生

治療が大変難しいといわれているⅢ級(反対咬合)の治療でした

骨格的に受け口なskeletal classⅢなのか

骨格的には正常なんだけど、歯が反対咬合になってしまっている

pseudo classⅢ malocclusionなのかによって治療計画、難易度がだいぶ変わってきます

今回は反対咬合のままコーヌスデンチャー
(バネのない取り外し式の義歯で、修理がしやすいため、どこかがダメになっても全部新しくする必要がなく、部分的な修理で対応できる事が多い)
で仕上げた素晴らしい症例でした

若手ながら、しっかりと治療されていてレベルの高さを

伺えました

どうもお疲れさまでした




2013/01/24

本日のお花 today's flower

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です

今回のお花はラナンキュラス


当院では治療中の緊張が少しでもほぐれるよう
できるだけ生花を置くようにしています
診療台に座ると、緊張してつい血圧が上がってしまったり
心拍数が増えてしまったり、喉が渇いたり、汗が出たりしてしまうものです
お花で少しでも癒されればと思います

2013/01/21

銀歯を全て白く direct bonding restoration +Emax Inlay

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です

同じ患者さんの上顎

こちらも銀歯を全て白くしました

気持ちがいいですね


銀歯、金歯をダイレクトボンディングとセラミックインレーで治療すると
綺麗になります
治療回数 7回

2013/01/17

銀歯を全て白く direct bonding restoration +Emax Inlay

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です

銀歯を全て白くしたいといらしゃった患者さんです

銀歯は見た目が悪いだけでなく、腐食しやすい(さびやすい)のでアレルギーの原因

にもなりやすかったり、保険だとあまりいい接着剤が使えないので

外すと多かれ少なかれ虫歯になっている事が多いです

つまり保険治療は定期的に交換する事を前提としているのです

長持ちする歯ではないという事です

一方保険外診療は規制がありませんので最高級の材料、一番精密な型取り材、

ベテランの技工士さんに作製以来でき、強力な接着剤で付けられるので

とれたり、かけたり、再度虫歯になったり、変色したりするリスクは減ります

安く頻繁に交換するのか、高価なものを長く使うのか

皆さんはどちらがいいですか
銀歯がたくさん
全て白く綺麗にしましょう

ダイレクトボンディングとセラミックインレーで白くしました
とても綺麗になりました
お疲れさまでした
治療回数 1回1時間×5回