2019/06/04

抜くしかないといわれたが残せたシリーズ

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

他院で抜くしかないといわれたので本当に抜くしかないのか相談にみえました。

















左上の前歯がかなり腫れて痛みがあります。
レントゲンを撮ると根の先にかなり大きな黒い影(根尖病巣)があります。
骨が溶けて膿の袋(嚢胞)ができています。
嚢胞は悪性腫瘍ではないので放置しても命を落とすことはありませんが、
放っておいて完治することはありません。

抜けば確実に感染を取ることができるので、
多くの先生がこのレントゲンをみて抜歯というのは普通です。
短時間で確実に感染を取りたい方は抜歯になりますし、
時間はかかってもいいので、残す可能性にかけてみたい方は保存治療になります。

左から初診時、根管治療終了時、2年後、8年後のレントゲンです。
治療回数は10回かかりましたが、8年後の写真で黒い影は完全に消えましたので
完治したと言っていいと思います。
神経がない歯は強度がないので、硬いものを噛んで割らなければ
まだまだ長く使えるでしょう。

この歯は幸い、ヒビや割れがなかったので残すことができましたが
残せない場合ももちろんあります。限界はあります。
これだけ状態が悪いと、治療してみないと残せるのかやはり抜歯になるのか
わかりませんが、我々は歯を残すのが仕事なので、
できる限り全力を尽くしています。

患者さんも頑張って通院しましたし、私も頑張って治療しました。
もしこの歯が自分の歯だったら、いきなり抜くのは嫌です。
この歯もいきなり抜かないで本当によかったと思います。
抜いてしまってからでは遅いので、抜く前にご相談ください。






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