2013/01/30

総義歯ができるまで 〜自費レジン床総義歯作製工程〜No2

第2回 個人トレー&機能印象



石膏が固まったら、精密印象する為の専用のトレーを作製します 

1回目の型は既成トレーで取っている為、おおよその型しか取れません

ボーダーモールディングするスペースを空けて、オストロンⅡ(青いヤツ)を圧接し、

硬化後トリミングします 

ポイントはできるだけ厚みを均一に、気泡を入れないようにすること

但し、前庭が厚い場合は、しっかり辺縁封鎖するため、その部分を厚くする必要が

あります 

完全硬化まで外さないよう注意します

その後トリミングをして、次回患者さんがいらした時に機能印象をします

機能印象には色々なやり方がありますが、今回はボーダーモールディング法でやりました

大きくお口を開けたり、舌を動かしたりしても入れ歯が浮いてこないようにするためには

義歯が大きすぎても小さすぎてもいけません

歯が1本もない総義歯は、吸盤がガラスに吸いつくのと同じ原理で外れてきません

よって空気が漏れてしまう隙間が少しでもあると、たちまち緩くなって

落ちてきてしまいます

この辺縁の決め方の詳細は大変苦労して取得した技術の為、企業秘密です

モールディングののち、流れのいい、軟組織を変形させにくいシリコン印象材で

ウオッシュします

これを上下行います 上下で1時間程かかります
下の1回目の石膏模型
上顎 2回目の機能印象
吸い付きそうないい型が取れました

下顎も取りました 



第3回へ続く




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