2018/12/22

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoに参加して来ました。


論文抄読1本目は  

Periodontitis: Consensus report of workgroup 2 of the 2017 World Workshop on the Classification of Periodontal and Peri-Implant Diseases and Conditions
Panos N. PapapanouMariano SanzNurcan BuduneliThomas Dietrich4Magda FeresDaniel H. FineThomas F. FlemmigRaul Garcia8
William V. GiannobileFilippo Graziani10
page1image5176page1image5504page1image13992page1image14152page1image14312page1image14472page1image14632page1image14792page1image15272page1image15432page1image15592page1image15752
Richard T. Kao12Thomas Kocher16Eli Machtei19Steven Offenbacher23 Gregory J. Seymour24 Ricardo Teles14 Maurizio S. Tonetti
今まで読んできたのと、質疑応答をまとめたパートです。
錚々たるメンバーで、世界の超有名な歯周病医が一同に集まって協議した内容です。


Manifestations of systemic diseases and conditions that affect the periodontal attachment apparatus: Case definitions
and diagnostic considerations

Jasim M. AlbandarCristiano SusinFrancis J. Hughes3

こちらも2017年のワークショップの続きで
医科的な疾患があると歯周病になりやすくなるのかどうかを調査した論文。
医科の疾患と歯周病の関連がある病名の一覧です。







2018/12/21

大掃除、忘年会

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

院内の大掃除後に忘年会ランチを開催しました。

病院がピカピカに綺麗になりました。

年内は12/29(土)18:30まで診療しております。

年始は1/5(土)9時より診療開始いたします。

お休み中はご迷惑をおかけいたします。

さいたま市役所隣の休日急患診療所で急患対応してくれますので、

急な方はいかれてください。特に事前の電話は必要ありません。

浦和休日診療
さいたま市浦和区常磐6-4-18
048-833-0119
https://www.urawa-shikaishikai.jp/emergency/

2018/12/15

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoに参加して来ました。


ケースプレゼンテーションはK野先生。


バンクーバーで開かれたアメリカ歯周病学会AAPの報告と

Geistlich社の新しい Fibro Gideという人工結合組織材料のお話、

それからインプラントや再生療法についてと盛りだくさんでした。



2018/12/08

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoに参加して来ました。


論文抄読1本目は

Mean annual attachment, bone level, and tooth loss: A systematic review
Ian Needleman1

人は歯周病になると歯茎や骨が痩せて歯が抜けてしまいます。

骨が痩せることを専門用語でアタッチメントロスと言います。

アタッチメントロスが歯根の長さ12mmほど起きるとはの周りを支える骨が

なくなってしまうので歯は抜けてしまいます。

そのアタッチメントロスが世界中でどのくらいのスピードで起きるのかを調べた論文で

年平均0.1mm進むとわかりました。

通常であればこのくらいのゆっくりとしたスピードでしか、

進行しないため問題ありません。

10年で1mmですから。

このデータはアメリカやヨーロッパではデータがよく、中国やスリランカではデータが悪かった。

デンタルIQや都市部か地方かで歯磨き具合が変わるのかもしれません。

一方、歯を失う本数は年平均0.2本で、これは人種差はありませんでした。




2本目は私が担当でした。 

Age-dependent distribution of periodontitis in two countries: Findings from NHANES 2009 to 2014 and SHIP-TREND 2008 to 2012
Monisha Billings

歳をとった人ほど歯周病になりやすい傾向がありますが、

歳をとれば全員なるわけではありません。

加齢と歯周病の関係を調べるために、大規模調査を行なった

アメリカとドイツのコホート研究を比較した論文です。

30歳以上のアメリカ人10713人とドイツ人3071人の歯周ポケットと歯肉退縮量を測り

アタッチメントロスの値を計算し、年齢分布を作成しました。

その結果、大部分の方(80%)は年齢を重ねても正常値で

一部の方(20%)が若い頃から進行した歯周病があることがわかりました。

ただ、データから無歯顎者を除外しているので、歯が全くない人が多いアメリカでは

相対的にいいデータになってしまっています。

残っている歯でデータを取るため、悪い歯をすぐに抜いてしまうアメリカでは

残っている歯はいい歯ばっかりになってしまうからです。












2018/11/17

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoに参加して来ました。


新しい歯周病の分類の続きです。

gradeとstageについての解説をK野先生にしていただきました。


まだ慣れませんが、今後はこちらで分類していきます。
日本歯周病学会がこれに追随するかはまだ未定です。
あなたの歯周炎はstageⅡのグレードAですね、というふうになります。



論文抄読はH内先生で 
Classification and diagnosis of aggressive periodontitis
Daniel H. FineAmey G. PatilBruno G. Loos2

侵襲性歯周炎についての考察でした。

今までの分類では慢性歯周炎(通常の一般的な進行の遅い歯周炎)と

侵襲性歯周炎(進行の早い通常ではない歯周炎)に分かれていましたが、

今回からこの分類は無くなってしまいました。



2018/11/10

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoに参加して来ました。


ケースプレゼンテーション担当はT川先生。

重度歯周病患者さんに歯周組織再生療法と部分矯正をして

クロスアーチスプリントで補綴した、歯周病専門医ならではの

素晴らしいケースでした。

お疲れ様でした。



2018/11/07

夜べん

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

元勤務先の勉強会、夜べんに参加してきました。

歯科医師、歯科技工士、歯科衛生士が1チームとなって参加する21時スタートの勉強会です。


今回の担当は勤務医の2名でした。

K先生は下顎少数歯残存状態を歯周治療、矯正治療、根管治療をしてオーバーデンチャーに

したケース。


N先生は態癖と呼ばれる、日常生活の悪い癖(頬杖、横向き寝、楽器演奏など)に

よって起きる歯列不正や顎関節症についてのお話でした。

お疲れ様でした。



2018/11/05

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoに参加して来ました。


今回は論文抄読。

1本目は 

Periodontal health and gingival diseases and conditions on an intact and a reduced periodontium: Consensus report of workgroup 1 of the 2017 World Workshop on the Classification of Periodontal and Peri-Implant Diseases and Conditions
page1image13928
Iain L.C. Chapple1Henrik Dommisch5Michael Glogauer9Georgia K. Johnson13Shinya Murakami17Dimitris N. Tatakis20Gernot Wimmer24
Brian L. Mealey2Peter Eickholz6
Moshe Goldstein10Yvonne Kapila14
Jacqueline Plemons18Wim Teughels21Pinelopi Xenoudi25
Thomas E. Van Dyke3Maria L. Geisinger7
Terrence J. Griffin11Niklaus P. Lang15
P. Mark Bartold4Robert J. Genco8
Palle Holmstrup12Joerg Meyle16
page1image20048page1image20208page1image20368page1image20528page1image20688page1image20848page1image21008page1image21168page1image21328page1image21488page1image21648page1image21808page1image21968page1image22128page1image22288page1image22448
Giuseppe A. Romito19 Lior Shapira10Leonardo Trombelli22 Clemens Walter23Hiromasa Yoshie26

前回の続きで、AAPアメリカ歯周病学会が発表した新しい歯周病の分類の続きです。

健康な歯肉の定義と、歯肉炎の定義と分類についてでした。

  1. Periodontal health2
    1. Clinical health on an intact periodontium
    2. Clinical gingival health on a reduced periodontium
      1. (i)  Stable periodontitis patient
      2. (ii)  Non-periodontitis patient
  2. Gingivitis – dental plaque-induced: intact periodontium; reduced periodontium in non-periodontitis patient; reduced periodontium in successfully treated periodontitis patient.7
    1. Associated with biofilm alone
    2. Mediated by systemic or local risk factors
i.
Systemic risk factors (modifying factors)
  1. (a)  Smoking
  2. (b)  Hyperglycemia
  3. (c)  Nutritional factors
  4. (d)  Pharmacological agents (prescription, non-prescription and recreational)
  5. (e)  Sex steroid hormones
    Puberty
    Menstrual cycle Pregnancy
    Oral contraceptives
  6. (f)  Hematological conditions
Local risk factors (predisposing factors)
(a) Dental plaque biofilm retention factors (e.g., prominent restoration margins)
ii.
(b) Oral drynessC. Drug-influenced gingival enlargement
3. Gingival diseases – non–dental plaque-induced26A. Genetic/developmental disorders
i. Hereditary gingival fibromatosisaB. Specific infections
  1. Bacterial origin
    1. (a)  Neisseria gonorrhoeaea
    2. (b)  Treponema palliduma
    3. (c)  Mycobacterium tuberculosisa
    4. (d)  Streptococcal gingivitis
  2. Viral origin
    1. (a)  Coxsackie virus (hand-foot-and-mouth disease)a
    2. (b)  Herpes simplex I & II (primary or recurrent)a
    3. (c)  Varicella zoster (chicken pox & shingles – V nerve)a
    4. (d)  Molluscum contagiosuma
    5. (e)  Human papilloma virus (squamous cell papilloma; condyloma acuminatum; verruca vulgaris; focal epithelial hyperplasia)
      iii. Fungal origin
      (a) Candidosis

      page9image4320page9image4480
      (b) Other mycoses, e.g., histoplasmosis, aspergillosisC. Inflammatory and immune conditions
      1. Hypersensitivity reactions
        1. (a)  Contact allergya
        2. (b)  Plasma cell gingivitisa
        3. (c)  Erythema multiformea
      2. Autoimmune diseases of skin and mucous membranes
        1. (a)  Pemphigus vulgarisa
        2. (b)  Pemphigoida
        3. (c)  Lichen planusa
        4. (d)  Lupus erythematosusa
          Systemic lupus erythematosis Discoid lupus erythematosis
      3. Granulomatous inflammatory lesions (orofacial granulomatoses)
      (a) Crohn's diseasea
      (b) SarcoidosisaD. Reactive processes
      i. Epulides
      1. (a)  Fibrous epulis
      2. (b)  Calcifying fibroblastic granuloma
      3. (c)  Vascular epulis (pyogenic granuloma)
      4. (d)  Peripheral giant cell granulomaa
      1. Neoplasmsi. Premalignancy
        (a) Leukoplakia
        (b) Erythroplakiaii. Malignancy
        1. (a)  Squamous cell carcinomaa
        2. (b)  Leukemic cell infiltrationa
        3. (c)  Lymphomaa
          Hodgkin Non-Hodgkin
      2. Endocrine, nutritional & metabolic diseases
      i. Vitamin deficienciesa
      (a) Vitamin C deficiency (scurvy)G. Traumatic lesions
      1. Physical/mechanical trauma
        1. (a)  Frictional keratosis
        2. (b)  Mechanically induced gingival ulceration
        3. (c)  Factitious injury (self-harm)
      2. Chemical (toxic) burn
      3. Thermal insults
        (a) Burns to gingiva
        H.
        Gingival pigmentationi. Melanoplakiaa
        1. Smoker's melanosis
        2. Drug-induced pigmentation (antimalarials,
          minocycline)
        3. Amalgam tattoo



          2本目は
          Acute periodontal lesions (periodontal abscesses and necrotizing periodontal diseases) and endo-periodontal lesions
          David HerreraBelén Retamal-ValdesBettina AlonsoMagda Feres

          急性歯周炎(歯周膿瘍と壊死性歯周炎)とエンドペリオ病変についての各論でした。

2018/11/02

就学時歯科検診

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

校医をしている小学校で、就学時歯科検診を行って来ました。

来年度入学予定の新1年生を対象に、毎年この時期に耳鼻科、内科、眼科、歯科の

校医が小学校に集まり、就学時検診を行います。

今年は5クラスくらいになりそうなほど、入学予定児童が多く

この地域は少子化をあまり感じません。

とてもいいことですね。

職員の先生方は大変だと思いますが、日本の未来のために皆で頑張りましょう。


2018/10/27

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoに参加して来ました。


今回のケースプレゼンテーションは若手3人衆でインプラントのデジタルプランニング

とガイデッドサージェリーについてでした。

インプラントを3次元的にどの位置に埋入するかは

1 左右的な位置関係
2 前後的な位置関係
3 埋入深度の位置関係

の3つで決まります。

骨が薄い場合や、前歯部で少しでも位置が変わると見た目に影響が出る場合は

事前に綿密に計画を練って、その位置にぴったり埋入する必要があります。

CTスキャンで患者さんの骨の3次元データをパソコンに取り込み、

歯型をとって模型の3次元データをパソコンに取り込み合成して

位置関係を合わせ、パソコン上で埋入位置を細かく決定していく工程を

供覧しました。

そのデータをもとに、ガイドを作成し、ぴったり同じ位置に埋入していました。

凄い時代です。

お疲れ様でした。