2014/07/19

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoに出席してきました。


論文抄読1本目は

Outcomes of autotransplanted teeth with complete root formation: a systematic review and meta-analysis

という台湾の先生の論文。
過去に提出された自家歯牙移植に関する論文を、ある一定の条件を満たす信頼性のあるものに限定して、まとめをしたsystematic reviewです。
1年後の歯根吸収率は2.1%
1年後のアンキローシス(骨性癒着)は1.2%
移植後14日以上根管治療をあけると根吸収しやすい
などのデータが得られました。
移植に関してこれだけたくさんの論文をまとめた論文は初めて見ましたので、有意義でした。



2本目は

Titanium-zirconium narrow- diameter versus titanium regular- diameter implants for anterior and premolar single crowns: 1-year results of a randomized controlled clinical study 
というスイスの先生の論文。

細いインプラントは細い骨や、幅が狭い部分にインプラントをする際に大変有益です。

しかしその細さの為に折れてしまう事が懸念されていました。

そこで、純チタンにジルコニアを混ぜて、Ti-zr合金にする事で50%強度をアップさせる事に成功し、従来よりも安心して使用できるようになるのではないかという事を調べた論文です。

予後がたったの1年しか取れていないので何ともいえませんが理論的には良さそうです。
このRoxolidというインプラントは日本ではまだ認可されていないため、実際に使用できるのは数年先になりそうです。


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