2017/06/24

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo.

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoに参加してきました。


論文抄読1本目は 

Single-visit or multiple-visit root canal treatment: systematic review, meta- analysis and trial sequential analysis
Falk Schwendicke, Gerd Göstemeyer 
根管治療をする際、1回で根管充填まで行う場合と、複数回に分けて行う場合とで

臨床上の差が出るかを調べたシステマティックレビューです。

4341人を調査した結果、結論は長期合併症に関しては有意差なし、

痛みに関しても有意差なし、1年以内の再治療に関しては1回法の方が多かった。

抜髄と感染根幹治療が混ざっていたり、痛みが初めから

ある場合、ない場合も混ざっていて、一概には評価しにくい論文でした。


2本目は 


Managing Carious Lesions: Consensus Recommendations on Carious Tissue Removal
F. Schwendicke1, J.E. Frencken2, L. Bjørndal3, M. Maltz4, D.J. Manton5,
D. Ricketts
6, K. Van Landuyt7, A. Banerjee8, G. Campus9, S. Doméjean10,
M. Fontana11, S. Leal12, E. Lo13, V. Machiulskiene14, A. Schulte15, C. Splieth16, A.F. Zandona17, and N.P.T. Innes18

 2015年にベルギーで開催されたICCCのコンセンサスレポートです。

虫歯を治療する際に、どこまでう蝕を除去するのかという議論です。

徹底的に取れば、再発の心配もなく、よく接着する一方、露髄する危険や

痛みが出る危険が高まり、抜髄になれば歯は長持ちしません。

取り残しをすれば、痛みは出にくいが、接着は弱くなります。

マージン部分は徹底的の除去して辺縁漏洩しないようにして、歯髄付近は

多少残しても構わないでしょうという結論でした。



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