第7回 総義歯ができるまで 〜自費レジン床総義歯作製工程〜
咬合採得
次は咬合採得を患者さんの口の中で行います
上顎と下顎別々に模型ができました
歯を並べるときにどの程度出すか引っ込めるかの参考にしたり
この上下がどの位置でどの高さでかみ合うのかを記録する工程です
1 高さ
2 前後
3 左右
を考える必要があります
高さが高すぎると噛みにくかったり、発音しにくかったり、見た目が悪くなってしまいます
低すぎると噛みにくかったり、お年寄りっぽい見た目になってしまいます
適正な高さを判断する為に色々な方法を使って、決定していきます
前後に位置関係も大事です
以前使っていた入れ歯が合っていないと前咬みの癖が残っていて
前にずれた位置で記録してしまいやすいですが、中心位といわれる
本来最も噛みやすく、顎関節に負担のかからない位置で記録する必要があります
中心位で咬合採得できない歯科医師は、永遠に総義歯はうまくなりません
全ての工程で一番大事なのがこの咬合採得です
左右の位置関係も大事です
真ん中で記録するのですが、ここも旧義歯が左右にずれていると
変な癖が残っていて難しくなります
咬合床を使って上顎、下顎の 高さ、前後関係、左右の関係を中心位で記録しました 中心位とは下顎顆頭が健全な関節円板を介して最前上方位に位置する下顎位です この工程は他にも大事なポイントがたくさんあるのですが、今回は簡略化しています |
続く
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