こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。
ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoに参加して来ました。
論文抄読1本目は
Mean annual attachment, bone level, and tooth loss: A systematic review
Ian Needleman1
人は歯周病になると歯茎や骨が痩せて歯が抜けてしまいます。
骨が痩せることを専門用語でアタッチメントロスと言います。
アタッチメントロスが歯根の長さ12mmほど起きるとはの周りを支える骨が
なくなってしまうので歯は抜けてしまいます。
そのアタッチメントロスが世界中でどのくらいのスピードで起きるのかを調べた論文で
年平均0.1mm進むとわかりました。
通常であればこのくらいのゆっくりとしたスピードでしか、
進行しないため問題ありません。
10年で1mmですから。
このデータはアメリカやヨーロッパではデータがよく、中国やスリランカではデータが悪かった。
デンタルIQや都市部か地方かで歯磨き具合が変わるのかもしれません。
一方、歯を失う本数は年平均0.2本で、これは人種差はありませんでした。
2本目は私が担当でした。
人は歯周病になると歯茎や骨が痩せて歯が抜けてしまいます。
骨が痩せることを専門用語でアタッチメントロスと言います。
アタッチメントロスが歯根の長さ12mmほど起きるとはの周りを支える骨が
なくなってしまうので歯は抜けてしまいます。
そのアタッチメントロスが世界中でどのくらいのスピードで起きるのかを調べた論文で
年平均0.1mm進むとわかりました。
通常であればこのくらいのゆっくりとしたスピードでしか、
進行しないため問題ありません。
10年で1mmですから。
このデータはアメリカやヨーロッパではデータがよく、中国やスリランカではデータが悪かった。
デンタルIQや都市部か地方かで歯磨き具合が変わるのかもしれません。
一方、歯を失う本数は年平均0.2本で、これは人種差はありませんでした。
2本目は私が担当でした。
Age-dependent distribution of periodontitis in two countries: Findings from NHANES 2009 to 2014 and SHIP-TREND 2008 to 2012
Monisha Billings
歳をとった人ほど歯周病になりやすい傾向がありますが、
歳をとれば全員なるわけではありません。
加齢と歯周病の関係を調べるために、大規模調査を行なった
アメリカとドイツのコホート研究を比較した論文です。
30歳以上のアメリカ人10713人とドイツ人3071人の歯周ポケットと歯肉退縮量を測り
アタッチメントロスの値を計算し、年齢分布を作成しました。
その結果、大部分の方(80%)は年齢を重ねても正常値で
一部の方(20%)が若い頃から進行した歯周病があることがわかりました。
ただ、データから無歯顎者を除外しているので、歯が全くない人が多いアメリカでは
相対的にいいデータになってしまっています。
残っている歯でデータを取るため、悪い歯をすぐに抜いてしまうアメリカでは
残っている歯はいい歯ばっかりになってしまうからです。
歳をとった人ほど歯周病になりやすい傾向がありますが、
歳をとれば全員なるわけではありません。
加齢と歯周病の関係を調べるために、大規模調査を行なった
アメリカとドイツのコホート研究を比較した論文です。
30歳以上のアメリカ人10713人とドイツ人3071人の歯周ポケットと歯肉退縮量を測り
アタッチメントロスの値を計算し、年齢分布を作成しました。
その結果、大部分の方(80%)は年齢を重ねても正常値で
一部の方(20%)が若い頃から進行した歯周病があることがわかりました。
ただ、データから無歯顎者を除外しているので、歯が全くない人が多いアメリカでは
相対的にいいデータになってしまっています。
残っている歯でデータを取るため、悪い歯をすぐに抜いてしまうアメリカでは
残っている歯はいい歯ばっかりになってしまうからです。
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