2012/11/05

小児矯正 床拡大装置 orthodontic treatment maxillary expansion

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です

取り外し式の子供の矯正の症例

歯並びを心配して来院された8歳の子供
顎が小さい割に歯が大きいので入りきらずに叢生になってしまいました
左上2番は反対咬合になりかけています

右上2番(向かって左)もはえてくるスペースがないため
このまま何もしないと歯並びがどんどん悪くなる事が予想されます

下も少し窮屈そうです
さて矯正は大きき分けて
1 歯を抜いてスペースを作る
2 歯を削ってスペースを作る
3 顎を広げてスペースを作る
の3種類あります
この年齢ならできるだけ抜かないでできる方法
3の顎を広げるが第一選択になります

取り外し式の拡大床装置を1日12時間以上装着して
定期的に中央のネジを広げる事によって
少しずつ顎を広げていきます

約6ヶ月後だいぶ広がってきました
広がった分、中央に隙間ができますが、徐々に塞がりますので安心してください

同じく6ヶ月後

装置は上だけにつけても下顎もある程度広がってくれます
矯正期間はこの6ヶ月間だけで
あとは自然に任せてそこそこ並ぶのを待ちます






そして3年後
自然に隙間は閉じてそこそこ並んできました

上顎もそこそこ並んでいます
もう少し細かな歯並び調整を希望される方には
第二期矯正でブラケットをつけて並べる事も可能ですが
そこそこでよければ、2期矯正は必要ありません

下顎も奇麗になってきました
床矯正はお手軽で、費用も少なめなのでお勧めです
拡大床装置のメリットは
・取り外し式なので外したい時は外せる 
・少ない費用でそこそこの効果が得られる
・歯を抜かずに矯正できる事が多い   

デメリットは
・子供のうちしかできない 成長期に合わせて行うので小学校のうちしかできません
・1日12時間以上はめていられないと上手く広がらないので本人の努力が必要  
痛みはほとんどありません 取り外しも誰でも簡単にできます
指示通り、はめていられないと、きちんと広がってくれない
・そこそこまでしか並ばないので、細かな調整はできない           
歯並びが心配な小学生低学年のお子さんがいましたら一度ご相談ください

           

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