2013/04/11

総義歯ができるまで 〜自費レジン床総義歯作製工程〜No11


第11回 総義歯ができるまで 〜自費レジン床総義歯作製工程〜
リマウント、咬合調整、形態修正、研磨



重合が終わったら入り口と出口の部分を切って
咬合器に戻してリマウントします
するとピンが少し1mm程度浮き上がっているのが分かりますでしょうか
これだけ重合収縮にこだわってやっても、変形が出てしまうので
誤差が出てしまいます


そこで咬合調整をしていきます
総義歯の場合は
フルバランスドオクルージョン

リンガライズドオクルージョン
を選択する事が多いですね
今回は私の大好きなリンガライズドオクルージョンで仕上げます
上顎口蓋側機能咬頭4、5、6、6、7、(7)
5〜6点を下顎の中心小窩の噛ませる咬合様式です
少ない力で物を噛み切れる総義歯向きの咬合様式です

浮いたピンが元に戻るまでこの調整を繰り返します
さらに側方運動時もバランスがとれるように
調整をします

調整が終わったら模型から外して

バリを削りつつ




形態修正をして
研磨をします
ピカピカにするのは見た目をよくする為ではなく
プラーク(雑菌)をつきにくくさせるためです







上手な総義歯を作る為には20個くらいの大事なポイントがあると
いわれていますが、
その一つ一つには全て意味があり
科学的根拠があります

つづく

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