2015/02/21

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoに参加してきました。


今回は論文抄読。

1本目は
Fatigue life of WaveOne and ProTaper instruments operated in reciprocating or continuous rotation movements and subjected to dynamic and static tests
ブラジルのHélio P. Lopes先生の2013年の論文

根管治療をする際、従来のステンレススチールのファイルと比べてしなりが強い

NiTi(ニッケルチタン)合金のファイルを使用する事で湾曲した根管でも

綺麗に清掃拡大できるようになりました。

WaveOneとProTaperという二つのNiTiファイルの反復回転運動と正回転運動の破折強度を調べた論文でした。

結果は有意差はなく、どちらも従来のものよりも安心安全に使用できるという事でした。




2本目は

A micro-computed tomography-based comparison of the canal transportation and centering ability of ProTaper Universal rotary and WaveOne reciprocating files
シアトルのBlake McRay先生の2014年の論文

WaveOneとProTaperUniversalという二つのNiTiファイルの根管追従性を抜去歯とCTスキャンで調査した論文。
結論は両者に有意差はなく、どちらも根管追従しやすい素晴らしいファイルという結果でした。

図1 左の緑色が治療前の根管、右の赤い部分は拡大後の根管を拡大前に重ね合わせた下顎第一大臼歯のCT像
図2 白いのが治療前、黄色いのが拡大後 理想的には元の根管から均等に拡大できると良い       

a 近心遠心どちらよりに変位したかを示すグラフ 有意差なし
b 上にいく程(1に近い程)根管追従性が高い事を示すグラフ 有意差なし





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