2019/09/30

インターナルブリーチング

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

インターナルブリーチング(ウオーキングブリーチング)の治療例です。


左上1番(向かって右側中央)の歯が変色しています。
虫歯ではないので、医学上はこのままでも何の問題もありません。
神経がない歯は時間とともに黒ずんできます。
奥歯は銀歯でかぶせることが多いので、変色は気づきにくいですが
銀歯を外せば、通常変色しています。
前歯も被せれば変色は隠せるのですが、全周2mm削らないといけません。
歯質がたくさん残っている場合は、削らずに白くする、
インターナルブリーチングがオススメです。
神経を取るときに開けた裏側の穴の詰め物を外して、白くするお薬を入れ
1ヶ月に一度お薬を交換します。
通常、4回程度、早ければ1回である程度白く戻せます。


歯質を削らずにそこそこ白く戻せました。

治療回数 4回
1回目 診査診断 治療方法の相談
2回目 ブリーチ1回目 30分
3回目 ブリーチ2回目 30分
4回目 裏の穴の封鎖  10分

変色は病気ではないため、保険外診療となっております。

メリット 
 ・歯を削らなくていい 
 ・セラミックをかぶせるよりも費用が抑えられる。

デメリット
 ・後戻りすることがある

神経がある歯を白くするホワイトニングとは別の治療法です。



2019/09/28

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoに参加して来ました。


ケースプレゼンテーション担当はアメリカペンシルベニア大学院歯周病科を

卒業されたS藤先生。

今回はインプラントの症例をたくさん見せていただきました。

特に抜歯即時埋入インプラントやガイデッドサージェリーは勉強になりました。

ありがとうございました。

2019/09/21

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoに参加して来ました。


論文抄読1本目は 

Clinical evaluation of Miller class I and II recessions treatment with the use of modified coronally advanced tunnel technique with either collagen matrix or subepithelial connective tissue graft: A randomized clinical study
page1image33063248page1image15736128page1image33073104page1image1141056
Małgorzata Pietruska1,2Jan Pietruski2

歯肉退縮した歯にルートカバレージ(根面被覆術)を行う際に、

患者さん自身の口蓋部から結合組織というお肉を切り取って、退縮した歯肉に

貼り付ける従来の方法と、

人工的に作成した結合組織(Mucoderm)を用いて貼り付ける方法とで

予後を比較した論文。

自身の結合組織の方が成績は良かったが、mucodermも十分許容できる値だった。

mucodermの方が手術部位が1つで済むので、痛みや腫れは半分で済みますので、

おすすめです。







2本目は

Infrabony defects 20 years after open flap debridement and guided tissue regeneration
page1image32862128page1image15837344page1image32851600page1image1357888
Hari Petsos1,2 Petra Ratka‐Krüger3|Peter EickholzKatrin Nickles1,

歯周病の外科処置を行う際に、歯ぐきを開いて綺麗にする
open flap debridement(日本名フラップ手術)と
GTR法という膜を使った歯周組織再生療法の20年後の予後を比較した論文。

よくも20年間も経過をおったと感心致しますが、

結果は思ったよりも差が出なかったというものでした。







2019/09/09

医局の同門会

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

台風が近づく中、私が大学病院時代に在籍していた

東京医科歯科大学高齢者歯科学講座の同門会に出席してきました。

演者は自費専門のスリーランスで総義歯のみを日本全国出張製作する松丸先生。

懐かしい諸先輩方に会えてとても楽しく勉強できました。

ありがとうございました。


2019/09/07

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoに参加して来ました。


論文抄読1本目は 

Clinical Periodontal Response to Anterior All-Ceramic Crowns with Either Chamfer or Feather-edge Subgingival Tooth Preparations: Six-Month Results and Patient Perception
Gianluca Paniz, DDS, MS1Jose Nart, DDS, MS, PhD2Luca Gobbato, DDS, MS3Fabio Mazzocco, DDS, MS3/Edoardo Stellini, DDS4Giacomo De Simone, DDS5/Eriberto Bressan, DDS6

歯に被せ物をする際の支台歯形成の種類がいくつかあるうちの、

シャンファータイプとフェザーエッジタイプで予後を比較した論文

それぞれメリット、デメリットがあり一概にどちらがいいとは言い切れませんが、

ケースバイケースで使い分けております。





2本目は 

A Retrospective Periodontal Assessment of 137 Teeth After Featheredge Preparation and Gingittage
Fabio Scutellà, DDS, CAGS, MSD1Tommaso Weinstein, DDS, PhD2Giovanni Zucchelli, DDS, PhD3Tiziano Testori, MD, DDS, FICD4Massimo Del Fabbro, BSc, PhD5

形成時に意図的に内縁上皮を少し削って出血させ、

Gingittageしてから2週間後に印象すると、リセッションしにくいという論文。

歯肉の薄い日本人に当てはまるかは疑問ですが、被せ物の強度が昔よりも向上して

色も出るようになったので、昔よりは形成量が減ってきていることは言えると思います。