さいたま市武蔵浦和で歯科医院を開業している、なると歯科院長小林成人のブログです。 総合的な歯科治療(インプラント、審美診療、ダイレクトボンディング、セラミック治療、ブリーチング、ガムピーリング、矯正、歯周外科、小児矯正)を得意としています。 院長が一人で全ての診療を行うため、インプラントはA歯科医院で、矯正はB歯科医院で、根管治療はC歯科医院で、移植はD歯科医院でという事はありません。 全て当院で総合的な治療を行う事ができます。 広く深くをモットーに日々自己研鑽に勤しんでおります。
2016/07/28
2016/07/21
2016/07/17
東京医科歯科大学白熱教室
こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。
診療後に大学の白熱教室というミニ講演会へいってきました。
講師は同期の武末先生。
テーマは チェアサイドCAD/CAMシステム CERECの臨床応用
です。
通常、白い被せ物や詰め物は型を取って完成まで1〜2週間、作製期間が必要でした。
今は光学スキャナーと3Dプリンターの技術を応用して僅か1時間程度で、
セラミッククラウンを完成させる事が可能になりました。
CERECシステムを10年も前から臨床応用している講師の先生は大変説得力があり、
将来はみな、こうなっていくのだと感じました。
ただ、初期導入費用が1000万とまだ高すぎるのと、色調、形態があまり美しくなく、
今すぐ使いたいとは思いませんでした。
技術は日々進歩するので、将来が楽しみです。
診療後に大学の白熱教室というミニ講演会へいってきました。
講師は同期の武末先生。
テーマは チェアサイドCAD/CAMシステム CERECの臨床応用
-国内で利用可能な様々なイントラオーラルスキャナーを比較検討する-
です。
通常、白い被せ物や詰め物は型を取って完成まで1〜2週間、作製期間が必要でした。
今は光学スキャナーと3Dプリンターの技術を応用して僅か1時間程度で、
セラミッククラウンを完成させる事が可能になりました。
CERECシステムを10年も前から臨床応用している講師の先生は大変説得力があり、
将来はみな、こうなっていくのだと感じました。
ただ、初期導入費用が1000万とまだ高すぎるのと、色調、形態があまり美しくなく、
今すぐ使いたいとは思いませんでした。
技術は日々進歩するので、将来が楽しみです。
2016/07/13
フルジルコニアクラウンの制作過程 FCZ Crown: Full Contour Zirconia Crown ,KATANA
こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。
オールセラミッククラウンという金属を使わない被せ物の中でも
特に強度が強いフルジルコニアクラウンの作製工程をみてみましょう。
患者さんの中には、なぜ被せ物を作るのにそんなに時間がかかるのか
不思議に思う方もいると思います。
全てオーダーメードで、専門の職人さんが丹誠込めて作り上げるので
どうしても時間がかかってしまうのです。
少しでもその大変さを理解して頂きたくて、記事にしてみました。
既成品のスーツとオーダーメイドのスーツでは、作製期間も費用もサイズ感も違います。
オールセラミッククラウンという金属を使わない被せ物の中でも
特に強度が強いフルジルコニアクラウンの作製工程をみてみましょう。
患者さんの中には、なぜ被せ物を作るのにそんなに時間がかかるのか
不思議に思う方もいると思います。
全てオーダーメードで、専門の職人さんが丹誠込めて作り上げるので
どうしても時間がかかってしまうのです。
少しでもその大変さを理解して頂きたくて、記事にしてみました。
左上5番の銀歯を白くしたくて来院されました。咬合力がやや強い方でしたので 強度を最優先した、フルジルコニアクラウンを作製する事にしました。 |
金属を外して形を整え |
歯肉圧排して型を取り |
石膏模型を作製してから、咬合器にマウントします。 |
作業模型をスキャンしてデジタルデータにして |
設計が決まったらミリングマシンにジルコニアブロックを削りだしてもらいます。 |
チュインチュイン歯の形に削っております。 |
削り終わりました。 |
拡大図 |
この段階ではまだチョーク状で柔らかく、落とせば割れてしまいます。大きさも21%ほど大きい状態です。 |
一晩かけて高温でシンタリングし硬くします。 |
一回り収縮して、カチカチに硬くなりました。もう踏んでも割れません。 |
模型に戻るように微調整します。 |
噛み合わせの調整をしてから |
ステイニングといって、絵の具のようなもので自然にみえるように色を付けていきます。 |
グレーズ焼成して熱を入れます。 |
焼成する事でツルツルになり、色も焼き付けられます。 |
更に研磨して完成です。 |
綺麗にできました。 |
より自然にみえるように、グラデーションをつけてあります。金属は使用していないので金属アレルギーの心配もありません。 |
お口の中で接着剤で装着したら終了です。 |
透明感はやや欠けますが、強度はかなりありますので 欠けたり割れたりすることはほぼありません。 奥歯に適した材料といえるでしょう。 |
靴や、眼鏡でも同じでしょう。
歯は既製品で作る事ができないので、全て専門の資格を持つ熟練の技工士さんが
一つ一つ丹誠込めて、細かいところまで仕上げてフルオーダーメイドで作製しますので
どうしても作製にある程度の時間と費用がかかってしまいます。
多少はご理解頂けましたら幸いでございます。
2016/07/12
2016/07/11
2016/07/09
2016/07/02
ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo
こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。
ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoに参加してきました。
論文抄読1本目は
Do periodontopathogens
disappear after full-mouth tooth
extraction?
Van Assche N, Van Essche M, Pauwels M, Teughels W, Quirynen M. Do periodontopathogens disappear after full-mouth tooth extraction? J Clin Periodontol 2009; 36: 1043–1047. doi: 10.1111/j.1600-051X.2009.01477.x.
重度歯周炎患者さんの歯を全て抜歯すると、歯周病菌はいなくなるのかどうかを調べた論文。
腸内フローラのように口内フローラがあり、口腔内細菌叢はある一定の割合で細菌が
お口に中に住み着いていると考えられており、従来は全て抜歯すれば、
細菌はいなくなると考えられていましたが、最近の研究では大きく減るものの
ゼロにはならない事が分かって来ました。
2本目は
Van Assche N, Van Essche M, Pauwels M, Teughels W, Quirynen M. Do periodontopathogens disappear after full-mouth tooth extraction? J Clin Periodontol 2009; 36: 1043–1047. doi: 10.1111/j.1600-051X.2009.01477.x.
重度歯周炎患者さんの歯を全て抜歯すると、歯周病菌はいなくなるのかどうかを調べた論文。
腸内フローラのように口内フローラがあり、口腔内細菌叢はある一定の割合で細菌が
お口に中に住み着いていると考えられており、従来は全て抜歯すれば、
細菌はいなくなると考えられていましたが、最近の研究では大きく減るものの
ゼロにはならない事が分かって来ました。
2本目は
Microbial changes after full-
mouth tooth extraction, followed
by 2-stage implant placement
Quirynen M, Van Assche N. Microbial changes after full-mouth tooth extraction, followed by 2-stage implant placement. J Clin Peridontol 2011; 38: 581–589. doi: 10.1111/j.1600-051X.2011.01728.x.
全て抜歯するしかない患者さんにインプラントをすると細菌叢はどのように変化するのかを調査した論文。
こちらも細菌数はかなり減るが死滅する事はなく、
とくに酸素があるとあまり生きていけない嫌気性菌は大幅に一端減るが、
インプラントが入るとまた嫌気的な環境が出来上がってしまうので、
復活してしまうようである。
細菌の世界は実に奥が深いですね。
A.a菌のような通性嫌気性菌は酸素に触れても生きていけるので、抜歯前も抜歯後もインプラント後もあまり変わらない。
P.g菌のような偏性嫌気性菌は酸素があると死んでしまうので、抜歯すると大幅に減少するが、ゼロにはならない。
Quirynen M, Van Assche N. Microbial changes after full-mouth tooth extraction, followed by 2-stage implant placement. J Clin Peridontol 2011; 38: 581–589. doi: 10.1111/j.1600-051X.2011.01728.x.
全て抜歯するしかない患者さんにインプラントをすると細菌叢はどのように変化するのかを調査した論文。
こちらも細菌数はかなり減るが死滅する事はなく、
とくに酸素があるとあまり生きていけない嫌気性菌は大幅に一端減るが、
インプラントが入るとまた嫌気的な環境が出来上がってしまうので、
復活してしまうようである。
細菌の世界は実に奥が深いですね。
A.a菌のような通性嫌気性菌は酸素に触れても生きていけるので、抜歯前も抜歯後もインプラント後もあまり変わらない。
P.g菌のような偏性嫌気性菌は酸素があると死んでしまうので、抜歯すると大幅に減少するが、ゼロにはならない。
2016/07/01
登録:
投稿 (Atom)