2018/10/06

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoに参加して来ました。


論文抄読1本目は 

Four-Millimeter-Long Posterior-Mandible Implants: 5-Year Outcomes of a Prospective Multicenter Study
Christer Slotte, DDS, PhD;* Arne Grønningsaeter, DDS;† Anne-Marie Halmøy, DDS;Lars-Olof Öhrnell, DDS;§ Arne Mordenfeld, DDS, PhD;¶ Sten Isaksson, DDS, PhD;** Lars-Åke Johansson, DDS, PhD††

インプラント治療をする際に以前は15mm,13mmという長さが一般的でしたが、

科学も進歩してより短いインプラントでも長持ちするようになってきました。

今現在のスタンダードは9mm前後だと思いますが、今回の論文で出てきたインプラントは

なんと4mm。

かなり短いですが、骨の硬い下顎で3本以上連結することを条件に5年間の生存率が

92.2%とまずまずの数値でした。

4mmであれば骨造成しなくて済むので、より低侵襲な手術が可能となります。

まだ長期的な予後が出ていませんが、将来性はありそうです。



2本目は

Posterior jaws rehabilitated with partial prostheses supported by 4.0 x 4.0 mm or by longer implants: Four-month post-loading data from a randomised controlled trial
Marco Esposito, Carlo Barausse, Roberto Pistilli, Vittorio Checchi, Michele Diazzi, Maria Rosaria Gatto, Pietro Felice

これも4mmという短いフランスのGlobal Dというインプラントの生存率を調べた論文。

4mmと8.5mm以上のインプラントの予後を150人で調べたが、4ヶ月後の生存率に有意差はなしでした。

たったの4ヶ月しか予後を追っていないのはどうかと思いますが、将来は超ショートインプラントもありになりそうです。

ちなみに日本では超ショートは認可が下りていないため今現在は未発売です。




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