2020/06/20

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoにオンラインでリモート参加しました。

論文抄読1本目は 
The Effect of Resin Bonding on Long-Term Success of High-Strength Ceramics
M.B. Blatz

セラミックやジルコニア は歯にくっつくのかを調べた論文です。

昔はあまり接着しなかったので、取れてくることがたまにありましたが、MDPというプライマー(表面処理材)ができてから取れてくることはほぼ無くなりました。

電子顕微鏡レベルでみても、MDP使用後はよくついていますし、成功率もまずまずです。





2本目は 
Ten-year outcome of zirconia ceramic cantilever resin-bonded fixed dental
prostheses and the influence of the reasons for missing incisors
Matthias Kern

前歯1本欠損時に隣の1本の歯の裏側をほんの少し0.7mmだけ削って、ジルコニアの延長ブリッジ(ワンウイング接着ブリッジ)を装着する治療法の10年成功率を調べた論文。

10年後の生存率は98.2%、成功率は92.0%と非常にいい数値でした。

かみ合わせが深い方、歯軋りをする方、咬合力が強い方は厳しいですが、そうでなければ有効な治療オプションになりそうです。



0 件のコメント:

コメントを投稿