2020/10/10

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoにリモート参加しました。

担当はN掘先生で論文のレビューでした。 

Occlusal trauma and excessive occlusal forces: Narrative review, case definitions, and diagnostic considerations

Jingyuan Fan Department of Periodontics, Eastman Institute for Oral Health, University of Rochester, Rochester, NY, USA


ニューヨークのロチェスター大学の論文で力がかかりすぎると歯周病が起きるのかを調べた論文です。

歯周病の原因はプラーク(細菌)なのは間違いありませんが、昔から力がかかりすぎるのも原因ではないかと疑われてきました。

いろいろな実験がなされましたが、今では否定的な意見が多いです。

力だけでは基本的に歯周病は起きません。

もし起きるのなら、歯に力をかけて移動させる矯正患者さんは全員歯周病になるはずですが、そんなことはありません。

Conclusions

動物、ヒト双方の研究から咬合性外傷あるいは咬合の不一致と歯周病の進行になんらかの関係があることが示されている。しかしながら、全ての研究者は過剰な咬合力が歯周病を発症させたり付着の喪失をもたらすとは考えていない。最近の研究でもこの点は支持されている。また、現状では過剰な咬合力がabfractionや歯肉退縮を引き起こすとするエビデンスは存在しない。



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