ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは　さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

ISCT西堀勉強会　Inter-disciplinary Study Club Tokyoに参加して来ました。

論文抄読１本目は　

Influence of different final irrigation regimens and various endodontic filling materials on vertical root fracture resistance

Department of Endodontics, Faculty of Dentistry, Hacettepe University, 06100, Sıhhiye, Ankara, Turkey

根管治療をする際に、洗浄剤で洗い流しますが、

その種類によって破折強度が変わるのかを調べた論文でした。

CHX塩酸クロルヘキシジンを用いると、強度が上がる可能性を示唆しましたが、

統計的な誤差にも見えますので、真偽のほどはよくわかりませんでした。

日本では２％の塩酸クロルヘキシジンは使用できませんので、臨床実感も

よくわかりません。




２本目は

Effect of final irrigation procedures on fracture resistance of root filled teeth: an ex vivo study
T. Turk1, M. E. Kaval1, M. Sarikanat2 & M. Hu€lsmann31Department of Endodontology, School of Dentistry, Ege University, Izmir; 2Department of Mechanical Engineering, School of
Engineering, Ege University, Izmir, Turkey; and 3Department of Operative Dentistry, Periodontology and Cariology, School of Dentistry, University of Go€ttingen, Go€ttingen, Germany


こちらも根管洗浄剤の種類によって破折強度が変わるのかを調べた論文でした。

こちらも差はあったものの統計的に有意的な差があったかは記載されておらず、

なんとも判断できない結論でしたが、CHXには破折強度を上げる可能性があります。