2019/06/06

抜いてインプラントといわれたが、抜かずに残せたシリーズ  歯根端手術

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

抜いてインプラントにするしかないといわれたが、実際は残せた症例。



右上1番(向かって左)の歯が腫れて痛くなってしまいました。
他県の歯科医院で抜歯してインプラントにしましょうといわれたが
なんとか残せないか相談にみえました。

レントゲンをみると、根の先に黒い影があり、歯根が吸収しています。
根尖が破壊されてしまうと、通常の根管治療では治らないでしょう。
確かに抜歯も一つの選択肢ではあると思いますが、
抜く前に手術で残すことも選択肢の一つです。
歯根端手術といいます。


歯茎を切開して直接根の先の感染を除去します。
当院ではマイクロスコープを用いて強拡大視野下で行なっています。
手術時間は1時間ほどです。

肉眼ではよく見えない細かい部位も、マイクロスコープでは
とても良く見えます。

1ヶ月後のレントゲンでは影はすっかりなくなり、症状もなくなりました。
抜かなくてよかったですね。
今回は残すことができましたが、
中で歯根が割れている場合は残せませんので抜歯になります。

治療回数3回
1回目 診査診断 治療方法の相談
2回目 手術 1時間
3回目 抜糸 5分

マイクロスコープを用いた歯根端手術は保険診療でできます。
根が少し短くなってしまいますので硬いものは噛まない方がいいと思います。




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