2019/10/26

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo 歯周組織再生療法

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoに参加して来ました。


症例検討会担当は私でした。

重度歯周病患者さんに歯周組織再生療法、サイナスリフト、インプラント治療、

根管治療をして、フルマウスで補綴した症例を発表し、皆でディスカッションしました。

その中から歯周組織再生療法をした部分を紹介いたします。

左上のレントゲン写真を見ると上の前歯に垂直性骨欠損があり骨が溶けてしまって歯周病になっています。このまま放置するとどんどん骨が溶けて歯茎が腫れて抜けてしまいます。
そこで患者さんと相談の上、歯周組織再生療法を行いました。
部分麻酔をして歯茎を開いて、根面をデブライドメンドして、GEM21sという
rh-PDGFBBとβーTCPを混ぜた特殊な再生材を塗布し、縫合しました。
中央の写真が約1年後、右が約2年後のレントゲン写真です。
順調に骨が再生して揺れも収まり、歯周ポケットも全周3mmと浅くなり、排膿も止まり
安定しております。
















2壁性の骨欠損なので難しかったですが、うまく再生されました。
GEM21sを用いた歯周組織再生療法は保険適応外となっております。
アメリカのハーバード大学のDr.NEVINSが開発したお薬です。
他にもエムドゲイン、リグロス、メンブレンを用いた再生療法がありますが
ケースによって使い分けております。

他の部位はまた次回に。



0 件のコメント:

コメントを投稿