2011/10/24

咬合誘導 子供の歯並び改善法 床拡大装置(EXP)

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です

子供の歯並びが気になると来院される患者さんは大変多く、毎日のようにみえます

最近の子供の特徴として、顎が小さいのに歯が大きい子が多いからです

顎が小さく細面の子が多いのは昔よりも咀嚼回数が減った為といわれています

歯が大きいのはよくわかっていませんが、高カロリーの食事を摂るようになった為といわれています

歯並びが悪いお子さんに当院でよく行っている矯正を紹介します

取り外し式の矯正装置で床拡大装置といいます

8歳初診時 叢生と2番目の歯は反対咬合です

窮屈そうに生えています このままでは将来永久歯を抜歯して全顎矯正と
大掛かりなことになってしまいそうです

下顎も窮屈そうです

一部反対咬合

顎が小さくて歯が並ばないのなら、顎を広げてあげましょう
床拡大装置を1日12時間以上装着してもらい、週に一回ネジをまわして少しづつ顎を横に広げていきます
前後に広げると出っ歯になってしまいますので前後には広げません

約半年後 だいぶ広がりました この後は永久歯がはえそろうまで経過観察します
この先、装置はもうしなくていいですよ
スペースさえ確保してあげれば何もしなくてもある程度歯は奇麗に並んでくれます




3年後、永久歯がはえそろいました
そこそこ奇麗に並びました
更に厳密に奇麗にしたい方は、ブラケットとワイヤーの追加矯正(第2期矯正)を
行いますが、最低限の介入でここまで奇麗に並べばまずまずでしょう
ここまでの一連の治療を咬合誘導といいます
一般開業医にとって、最低限の費用で奇麗な歯並びに持っていく咬合誘導は義務だと思っています
床拡大装置を入れていなかったら今頃歯並びはどうなっていたでしょうか
治療頑張った甲斐が有りましたね






0 件のコメント:

コメントを投稿