2012/04/25

インカ帝国展 上野国立科学博物館

インカ帝国展 - マチュピチュ「発見」100年 

をみに、国立科学博物館へいって参りました


15世紀前半~16世紀前半に繁栄した南米最大にしてアンデス文明最後の国家インカ帝国。

車輪も文字も鉄器も持つことのなかった彼らが、なぜ多数の巨大建築物を擁する大文明を短期間に築くことができたのか

なぜマチュピチュはあんなに高い場所に建築されたのか

なぜカミソリの刃も通さない程、成功に石を積み上げ加工する事ができたのか

以前から興味を持っていました

館内は撮影禁止だったため、以下の写真はHPよりお借りしています

脳の手術をしたのでしょうか
きわめて人工的な穴が開いた頭骸骨
この時代は糖分をあまり摂取しなかったのか、虫歯は見られませんでした
歯周病と歯の摩耗はみられました
また根がとても長かったのが特徴的です
日本人にはみられない歯の長さです

ミイラがくるまれた布(ミイラ包み)
この形でたくさん発見されたそうです
500年もたったとは思えません
中はこんな形で手足を縛られています
皮膚や爪、髪の毛の一部も残っており、
保存技術が大変優れていた事を伺わせます


このミイラは眼まで分かります
20代の女性だそうです

                     犠牲埋葬の副葬品の人形
                    チケットの写真に使われています

                      金製男女の小立像
金を加工する技術も高かったようです
多くの金製品が見つかったようですが、スペイン人が
侵略の際、溶かしてしまったそうです

これが有名な12角の石
カミソリの刃も通らない程、精巧にできているそうです
会場にはレプリカが置いてありました
すきまなくぴったりと組み上げると、間に接着剤がなくても
物体は安定します
これは歯科の被せものにも同じ事がいえます
歯と補綴物の適合が凄くよければ、接着剤に頼らなくても長期に渡って取れません
500年も前にインカ人はこのような優れた技術を持っていたのですね
江戸城、大阪城の城壁も素晴らしいですが、標高3000m近い
高地でこれだけの仕事をやってのけたところがすごいです
運搬も命がけですからねえ
私も500年持つ建築物を造ってみたいものです

そして私が最も楽しみにしていた3Dシアター
3D眼鏡をかけて観ると、空から観たマチュピチュが立体的に一望できます
実際の映像とCGとあるのですが、どちらも凄い迫力で
実際に目の前でみているかのような体験ができました
皆さんにもお勧めです
インティワティナをなぜ一番高いところに作ったのか少し分かった気がしました
きっと太陽に一番近い場所だったから、
大変な思いをしてでもここに遺跡を作ったのでしょう
太陽に対して特別な思いがあった事を随所に伺わせます




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