2012/04/24

子供の咬合育成 取り外し式床矯正タイプ child removable floor type orthodontic treatment

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です

子供の歯並びで困っている方はたくさんいると思います

矯正の開始時期、装置の種類、費用、期間は皆さん気になると思いますが

子供それぞれによって全く違うので、一概にこうなりますとはいえないのですが

典型的なタイプをご紹介致します

今回は取り外し式の矯正装置を使って歯並びを改善した症例

最小限の費用で最大限の効果を発揮できました

前歯の歯並びを気にされて来院された七歳の女の子
歯が大きい割に顎が小さいので歯が入りきらずに
ガチャ歯(叢生)になってしまっています

中央2本が永久歯ですが普通よりも一回り大きいです

下も歯が大きいのに顎が小さく入りきらないです
このまま矯正しないで奇麗に並ぶ可能性は随分低そうです
このままでは将来、永久歯を4本抜いての大掛かりな矯正になってしまいそうです
それはなんとしても避けたいです

そこで拡大床装置(expansion plate)を装着して
顎を横に広げて、アーチを広げ
少しでも歯が入りやすくするようにしました
この装置は取り外し式で、1日12時間以上はめて頂きます
食事中や運動時など外したい時はすきに外せます
週1回ネジをまわす事で、装置が徐々に広がり
顎も広がっていきます
通常上顎のみに装着すると、かみ合う力で下も広がります

約半年後 随分広がりました
横に広げているので、出っ歯にはなっていませんよ
広げた為に前歯中央は一端、スキッ歯になりますが
この後、自然に寄ってきますのでご安心を

装置が左右に広がったのが分かりますでしょうか
この矯正は子供のうちしかできません
大人になってしまうと別の方法になります
これでこの矯正は終了で
あとは永久歯がはえそろうまで待ちます

4年後
後は何もしなくてもそこそこ歯がはえそろってくれます
この間、特に治療はありません

上も奇麗なアーチになって並びました

下は少し叢生が残っていますが、最初に比べれば随分よくなりました
この矯正はあくまでもそこそこの矯正ですので
ここら辺までになります
さらに細かい部分を改善したい方は続きの第2期矯正といって
いわゆる普通のブラケット矯正を行う事もできます
そこまでやればもっともっと奇麗に改善できますが
この子はここまでとなりました
取り外し式の床矯正は、上手に使えば
最小限の費用と装置で最大限の効果を発揮させる事ができます

今回、もしこの矯正をしていなかったら、今頃4本抜歯して2〜3年間の全顎矯正、
費用も80〜100万かかっていた事でしょう

子供の歯並びを改善し、よく噛めて、発音がきちんとでき、
歯が汚れにくく、歯磨きがしやすい歯列を作る事は
歯科医師としての務めです

歯並びでお困りの方は一度ご相談ください
矯正は色々な方法がありますので、必ずしもこの方法でできるとは限りません



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