2012/03/18

ISCT 西堀勉強会 Nishibori Implant&Perio meeting

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です

ISCT西堀勉強会に参加してきました

今回は論文抄読会 

担当はT谷先生とK地先生 私が提出した2本の論文でした

1 5 year success rate of 831 consecutively placed Zirconia dental implant in humans:A comparison of three different rough surfaces   Josep Oliva  2010 JOMI

2  Three-dimensional finite element analysis of titanium and yttrium-stablized Zirconium dioxide abutments and implants  Alper Caglar  2011 JOMI

1はスペインのバルセロナで開業しているJosepが開発したオールジルコニアインプラント
インプラントといえばチタン製が常識ですが、近年、チタンよりも
生体親和性がいいといわれているジルコニア製のインプラントがでてきました
日本ではまだ未認可ですが欧米では使われ始めています 
しかもフィクスチャートアバットメントが一体化したワンピースインプラント
これによりマイクロムーブメントや歯肉リセッション時の金属色露出の問題が解決されるかもしれません 
ただ出たばっかりで今後どのような問題が出てくるのか分からないので、今すぐに使う事は抵抗がありますが、今後の動向を見守っていきたいと思います
論文は コートなし コート有り 酸処理ありの3つの表面性状を比較し、成功率を評価したもので予想通り酸処理したICE surfaceが最も成功率が高かった

cerarootジルコニアインプラント


左がcoated 中央uncoated 右acid-etched surfaceの5000倍拡大像



2本目はそのジルコニアインプラントの強度を調べた論文です
ジルコニアというと金属よりも強度がやや不足しているイメージがあり、フィクスチャーが折れてしまうのではないかと心配されます
ところが、実験してみると充実型な(中が空洞になっていない)ため意外と強度があり、むしろ弾性係数が金属よりも大きい為、適度にしなって折れにくく、周囲骨への負担も軽減する事が分かりました
何だかジルコニアはいい事ばっかりな気もしますが、どういったmarginal bone lossを起こすのかよくわかっておらず、今後が気になるインプラントです

ATtはチタンインプラント+チタンアバット 
 ATzはチタンインプラント+ジルコニアアバット
 WSはジルコニアワンピースインプラント Whitesky(ドイツ製)


 

Whitesky implant



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