2012/02/03

歯根端手術 apicoectomy

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です

本日行った歯根端手術のケースをみてみましょう

歯根端手術とは根の先に膿みがたまって腫れや痛みが出てしまう

根尖性歯周炎の治療法の一つです

従来通り、冠、コアをはずして行う根管治療もありますが、

長くて太いはずしにくいコアが入っていたり、自費の冠が入っていて壊したくないときに

行います

手術と抜糸たったの2回で終わる事もメリットです

長いメタルポスト、遠心に湾曲した根尖、大きな根尖病巣があります
根尖では細かな分岐、側枝もありそう
ポストをはずして通常通りの根管治療をしても完治は難しそうなので
歯根端手術を選択しました
あまり奥の方の歯だとできないんですが、前歯なら手術可能です



切開すると歯根先端が既に露出しています
健全歯ではありえません
当院では切開は最小限の2cmでおこなっています
従来のような歯肉溝切開でガバッと開く方法はお勧めできません

嚢胞除去するとレントゲン通り大きな穴があいていました 
根尖が遠心に湾曲していて根管治療は難しそうです

歯根先端2mmを切除して逆根充し、感染経路をしっかり遮断します
この先端が湾曲していたり、枝が細かく分岐していたりして
感染の温床になっています

切除した歯根先端2mm

縫合 suture 5-0 nylon

術後レントゲン写真
奇麗に逆根充できています
6ヶ月後、1年後にレントゲンを撮って
黒い影がなくなっていれば成功です
感触としてはいつも通り上手くいったと思います

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