2020/12/19

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoにリモート参加しました。

論文抄読1本目は 

Case Report

Preaugmentation Soft Tissue Expansion: A Report of Four Pilot Cases

Farah Asa’ad


GBRを行って骨を増生する際、人工骨を入れる分だけ歯肉が足りなくなってしまうので、減張切開して歯肉を伸ばしたり、オープンバリアメンブレンテクニックを用いて減張切開しないでメンブレンを露出させる方法があります。


今回は歯肉の中に時間と共に膨張するtissue expanderを装着することで、歯肉をぶかぶかに伸ばして、そのあとでGBRをすることで減張切開することなくプライマリークロージャーできるという画期的な方法についての論文です。

ケースレポートなのでエビデンスレベルは低いですが、4人、5ケースにtissue expansionしたところまずまずうまく垂直的に骨増生できた。


2本目は 

Tissue Expansion Improves the Outcome and Predictability for Alveolar Bone Augmentation: Prospective, Multicenter, Randomized Controlled Trial

Soo-Hwan Byun


担当は私でした。

同じくtissue expanderを用いたGBR法の評価で前向きで、多施設で、ランダム化をしたコントロール群を持つエビデンスレベルの高い論文です。

57人をランダムにTEG、TET、コントロール3つのグループに分けてtissue expanderを用いたところTEGが最も骨がたくさんできた。

垂直的に平均4.55mmゲインしています。

日本では手に入りにくい材料ですが、興味深い材料です。












2020/12/12

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoにリモート参加しました。

ケースプレゼンテーション担当は私でした。

歯周病患者さんに全顎的な矯正と自家歯牙移植と補綴で対応したケースを発表させていただきました。

リモートではありますが、皆さんの元気な顔を見られて元気が出ました。

ありがとうございました。

写真はアップライトという矯正治療で、垂直的骨欠損を改善した部分を示しています。



2020/12/06

12月 休診日のお知らせ

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

2020年12月の休診日のお知らせです。

現在、ホームページの更新がうまくできない状態ですので、ブログの方でお知らせいたします。


12/8 (火) 定休日

12/11(金) ISCTオンライン勉強会のため17:50までの診療

12/12 (土) 13:00までの診療

12/15(火) 定休日

12/18(金) ISCTオンライン勉強会のため17:50までの診療

12/19 (土) 12:00までの診療

12/22(火) 定休日

12/29(火)〜1/3(日) 年末年始休診

1/4(月) 9:00 から通常通り診療いたします

2020/12/05

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoにリモート参加しました。

論文抄読は 

The accuracy of static computer-aided implant surgery: A systematic review and meta-analysis

Ali Tahmaseb


オランダの先生の論文でインプラントの外科手術方法の一つであるガイデッドサージェリーの誤差について調べた論文です。

年々、科学が進歩して誤差が少なくなってきましたが、過去の調査を全部ひっくるめても平均1mm、3°くらいという結果でした。




2020/11/28

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoにリモート参加しました。

ケースプレゼンテーションはS藤先生。

歯肉ラインが揃っていない患者さんに矯正治療後に補綴してきれいに仕上げたケース、インプラントにリグロスを応用してGBRしたケース、自家歯牙移植にエムドゲインを併用したケースでした。

どのケースも丁寧な治療をされていて勉強になりました。

ありがとうございました。




2020/11/21

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoにリモート参加しました。

論文抄読1本目は 

Entire papilla preservation technique in the regenerative treatment of deep intrabony defects: 1-Year results

Serhat Aslan

2本目は 

Entire Papilla Preservation Technique: A Novel Surgical Approach for Regenerative Treatment of Deep and Wide Intrabony Defects

Serhat Aslan


どちらも同じトルコの先生の論文です。

EPP法といわれる新しい歯周組織再生療法の切開デザインについてです。

使われている材料は従来のエムドゲインで同じですが、切開部位がかなり小さくなりました。


EPP法:Entire Papilla Preservationテクニックは最小限の切開ですむのでかなり侵襲が少ない方法です。

ただし3壁性の骨欠損が適応症で1、2壁とサーカムフェレンシャルは適応外です。

事前にCTを撮らないと、適応できるかは判断できなさそうです。

歯周組織再生療法のポイントは

1 デブライドメンド(いかに根面の歯石を綺麗にするか)

2 blood supply(いかに血流を確保するか)

3 space making(いかに上皮が入り込まないようにスペースを確保できるか)

といわれています。

EPP法は2、3に関してはかなり有利に働きますが、あまり切開しない分どうしても見にくいので、1に関してはかなり難しく、歯石を取り残しては再生しないので、かなり上級者向けの切開デザインだと思いました。







2020/11/16

保険講習会

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

大学同窓会主催の保険請求講習会にオンラインで参加しました。

毎年集まって開催される埼玉県東京医科歯科大学同窓会の講演会ですが、今年はオンラインでの開催になってしまいました。

何か寂しい感じもしますが、オンラインで何とかなってしまうのもまた事実で複雑な思いです。

国からの説明会も軒並み中止になり、制度だけが変わっていたのできちんと説明していただいて色々と勉強になりました。

田中先生ありがとうございました。



2020/11/14

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoにリモート参加しました。

ケースプレゼンテーション担当はS田先生。

重度歯周病でかなり出っ歯になってしまった患者さんに歯周治療と矯正治療、最小限のインプラントで、見事に改善した歯周病専門医ならではの素晴らしいケースでした。

通常であればほぼ抜歯になってしまうところを、なんとか粘って残したのはすごいです。

勉強になりました。ありがとうございました。



2020/11/07

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoにリモート参加しました。

論文抄読1本目は 

IMPRESSION OF SUBGINGIVAL DENTAL PREPARATION CAN BE TAKEN WITH

ULTRASOUND

ADEPGGJULIANA MAROTTI

2本目は 

Accuracy of single crowns fabricated from ultrasound digital impressions

Luciano Prac ̧a

どちらも最新の歯型を取る方法についてです。

通常歯形をとるときはドロドロした柔らかい歯型剤をお口の中に入れて、行っていましたが、最近では口腔内スキャナーといって小型カメラで歯を撮影することで型を取れるようになりました。

この方法だと歯茎の上に出ている部分は精度高く行えるのですが、歯茎の中の隠れている境目の部分は上手く取れませんでした。

そこで新しく超音波を用いて型を取る方法が開発されつつあります。

超音波が隠れた部分が歯茎なのか、歯なのかを鑑別して型を取れるようになりました。

まだ時間がかかりすぎたり、精度が悪かったりしますが、近い将来主力になる気が致します。


科学の進歩がめざましく、今までできなかったことがより短時間で、より楽に、より精度高くできるようになってきているので、楽しみで仕方ありません。


早く、商品化されることを願います。








2020/11/02

キツツキコントラ セミナー

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

新しい根管治療拡大装置を用いたキツツキコントラのセミナーに参加してきました。

今まで根管治療はどうしても手作業が多く、治療時間も治療回数も多くかかる分野でした。

キツツキコントラは私の大学の同期の先生が開発した素晴らしい時短ツールで、安心、安全で治療時間も治療回数も半減することができます。

お口を開けている時間も少なくなりますし、通う回数も少なくてすみますので、患者さんにとってはメリットが大きいツールとなっております。

従来の回転系ではなく、高速で上下運動するキツツキの様な運動をして、感染した根管内を素早く綺麗にする装置です。

今まで誰も上下運動で実用化はできていませんでした。

高価なツールですが、当院でも導入いたしましたので、楽しみにしていてください。



2020/10/24

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoにリモート参加しました。

ケースプレゼンテーションはT内先生。

1ケース目は矯正後に全ての歯をジルコニア セラミッククラウンで補綴したフルマウスリコンストラクションの素晴らしいケース。

2ケース目はインプラントが抜けてきてしまった患者さんのリカバリーケース。
インプラントは通常は問題なくくっつくのですが、何か問題があると一部、抜けてきてしまうことがあります。一度もくっつかずにすぐに抜けてきてしまう早期失敗の場合や、一度くっついたのに何年かして取れてくる場合もあります。

その原因は
1 プラーク(歯磨き不足)
2 糖尿病や骨粗鬆症などの病気
3 タバコ
4 オーバーロード(はぎしりや噛み締めなどの過剰な力)
5 チタンのエージング(経年劣化)
6 ドリリング時のオーバーヒーティング
7 骨が硬すぎたり、柔らかすぎる場合

などが考えられますが、
今回のケースでは、タバコとプラークとオーバーロードが絡み合った原因と考えられました。

やはり喫煙者にはインプラント治療は向いていない様です。



2020/10/17

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoにリモート参加しました。

論文抄読1本目は 

Digital protocol for creating a virtual gingiva adjacent to teeth with subgingival dental preparations

Rubén Agustín-Panadero

被せ物を作る際、今まではどろっとした型とり材をお口の中に挿入して歯型をとって作成していました。最新型では小型高性能カメラでお口の中を撮影して歯型をデジタルで撮影して作れる様になりました。欠点としては歯茎の中の方まで撮影できないため、前歯には向いていませんでした。それを改善する1手法の論文です。

まだまだ改善の余地がありそうです。


2本目は 

Effect of scan pattern on complete-arch scans with 4 digital

scanners

Jason Latham

これも同じく口腔内スキャナー4製品の性能を比較検討した論文でした。

各社ともだいぶ精度が上がってきていいのですが、歯肉縁下や金属、歯茎の撮影に弱い傾向があり、もう少し改善が必要な感じがしました。





2020/10/10

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

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ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoにリモート参加しました。

担当はN掘先生で論文のレビューでした。 

Occlusal trauma and excessive occlusal forces: Narrative review, case definitions, and diagnostic considerations

Jingyuan Fan Department of Periodontics, Eastman Institute for Oral Health, University of Rochester, Rochester, NY, USA


ニューヨークのロチェスター大学の論文で力がかかりすぎると歯周病が起きるのかを調べた論文です。

歯周病の原因はプラーク(細菌)なのは間違いありませんが、昔から力がかかりすぎるのも原因ではないかと疑われてきました。

いろいろな実験がなされましたが、今では否定的な意見が多いです。

力だけでは基本的に歯周病は起きません。

もし起きるのなら、歯に力をかけて移動させる矯正患者さんは全員歯周病になるはずですが、そんなことはありません。

Conclusions

動物、ヒト双方の研究から咬合性外傷あるいは咬合の不一致と歯周病の進行になんらかの関係があることが示されている。しかしながら、全ての研究者は過剰な咬合力が歯周病を発症させたり付着の喪失をもたらすとは考えていない。最近の研究でもこの点は支持されている。また、現状では過剰な咬合力がabfractionや歯肉退縮を引き起こすとするエビデンスは存在しない。



2020/09/26

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こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

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ケースプレゼンテーション担当は長野で開業しているT口先生。

アメリカのペンシルバニア大学歯周病科を卒業後、アメリカ歯周病専門医の資格を取られた先生です。

テーマは3つ

1 ベルサーバーを用いたインプラント手術

2 bone ringを用いたGBR

3 リグロスを用いた歯周組織再生療法

でした。

ベルサーバーは通常の骨を削るバーではなくて、骨を押し広げながら穴を形成していくバーで、まだ日本未発売ですが安全性が高そうです。

bone ringはちくわの形をした骨補填剤にインプラントを入れ込んで、骨造成する方法で、骨欠損が大きい場合はいい方法だと思います。

リグロスは諸刃の剣ですが、歯周病で骨欠損が起きた部位を復活させる可能性がある手術用のお薬で、全く変化なかったり、かえって悪化してしまうこともあるリスクはありますが、できる時は骨がたくさんできるようです。






2020/09/19

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoにリモート参加しました。

論文抄読1本目は 

The association between gingival recession and buccal bone at maxillary anterior teeth

Eric D’Silva1


歯茎が痩せると、歯肉退縮を起こしてしまうことがあります。

歯ブラシが強すぎたり、歯軋りが主な原因ですが、生まれつき歯肉の厚みが

薄い人、歯槽骨の厚みが薄い人がなりやすいと言われています。

CT技術の発展によって、上顎前歯部の歯肉の厚み、歯槽骨の厚み66人363本を計測して調査しました。

その結果、歯肉退縮を伴う上顎前歯部の頬側骨は1mm以下で薄い傾向があった。

今回の論文では歯肉の厚みは無関係という残念な結果になってしまいましたが、臨床実感では歯肉が厚い方が歯肉退縮は起こりにくいです。




2本目は

Outcomes of root resection therapy up to 16.8 years: A retrospective study in an academic setting

Madi Alassadi

歯根分割といって大臼歯の根が2つ3つに枝分かれしている場合に、1つの根だけ状態が悪くて、残りは残せそうな時は、その1つの根だけ抜歯して、残りは保存することがあります。

136ケースを調査したところ、9年後の生存率は55.3%だった。

失敗症例はほとんど最初の4年間で起こり、根が小さくなる分歯根破折が失敗の主な理由だった。

根が1/2、2/3に小さくなるので、あまり長持ちはしないのですが、一部温存できるので有効な治療手段だと思います。








2020/09/12

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoにリモート参加しました。

ケースプレゼンテーション担当はH内先生。

抜歯後インプラント治療を行った3ケースをディスカッションしました。

歯を抜いたままにするとうまく骨ができずにインプラントが難しくなることがあります。

そこでソケットプリザベーションといって抜歯と同時に人工骨とメンブレンをおいて骨を作る方法があります。

骨ができるまで6ヶ月前後待って、インプラント埋入手術を行います。

骨があまりない時にはかなり有効な治療法です。

3ケース目はもりもり骨ができていて素晴らしいケースでした。

ありがとうございました。





2020/09/10

小学校歯科健診

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

クリニックはお休みさせていただき、校医をしている小学校で、秋の歯科健診をしてきました。

本来は春秋と年2回行う健診ですが、コロナの影響で今年は1回のみに。

3学年分担当いたしました。

安全第一でチェックいたしましたが、皆さん、優秀で虫歯のお子さんはかなり少なかったです。

元気な子供達に会えて、うれしかったです。

そして、年に1度のお楽しみ、給食。

私が子供の頃と比べて、とても美味しくて、量も多くお腹一杯になりました。

このクオリティーで260円とは、栄養士さんって本当にすごいですね。

ごちそうさまでした。美味しかったです。










2020/09/05

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

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ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoにリモート参加しました。

論文抄読1本目は 

Effect of Smoking and Locations of Dental Implants on Peri-Implant Parameters: 3-Year Follow-Up

Emre Mumcu



120人、315本のインプラントの3年後にMBL(インプラント周囲の骨喪失量)、PI(プラークの付着量)、PD(歯周ポケット)を調べたところ、いずれも喫煙患者の方が非喫煙患者よりも値が悪かった。
タバコとインプラントはやはり相性が悪い様です。





2本目は

The Long-Term Effect of Smoking on 10 Years’ Survival and Success of Dental Implants:
A Prospective Analysis of 453 Implants in
a Non-University Setting

Simon Windael 


喫煙患者さんのインプラントの生存率、成功率を調べた研究。

特に上顎において骨喪失、インプラント喪失とタバコの関連が大きかった。


インプラント治療を希望される方は出来るだけ禁煙することをお勧めいたします。









2020/07/18

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoにリモート参加しました。

論文抄読1本目は 

Contact Tracing Assessment of COVID-19 Transmission
Dynamics in Taiwan and Risk at Different Exposure Periods Before and After Symptom Onset
Hao-Yuan Cheng, MD, MSc

台湾で発生した新型コロナウイルス 100名のデータを分析して、いかにして拡大を防いだかをまとめた論文です。

このデータによれば、感染して1週間経てば、他人に移すリスクはかなり減るようです。




2本目は 
Saliva is more sensitive for SARS-CoV-2 detection in COVID-19 patients than nasopharyngeal swabs
AnneL.Wyllie1*

PCR検査をする際、今までは鼻から綿棒を入れて、鼻咽頭スワブという方法でサンプルを採取していましたが、唾液から採取する方法に変わってきています。

その根拠となった論文で、唾液の方が検査の正確性が向上し、簡単に検査でき、検査者も飛沫を浴びにくい方法です。

特殊な技術がなくても、簡単に検査できるので今後は唾液検査が主流になりそうです。



2020/07/11

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。


ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoにオンラインでリモート参加しました。

担当はM上先生。

テーマは各種歯科材料と接着についてでした。

虫歯になって歯に穴があくと何らかの人工材料で封鎖する必要があります。

金属、レジン、Emax、ジルコニア などがあります。

歯とそれらの材料を接着するためには全て処理方法や接着剤が違うので

大変なのですが、その理論と勘所についてお話しいただきました。

お口の中は唾液で常に濡れていて接着剤が経年劣化しやすく、高温のものから冷たいものまでいろいろな温度にさらされて膨張、収縮を繰り返し、数十キロにおよぶ咬合力に毎日数百回も耐えなければならず、かなり過酷な環境にあります。

新しい材料が開発されるたびに、知識をアップデートしなければならず大変ですが、非常に面白いところでもあります。

2020/07/04

ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyo

こんにちは さいたま市なると歯科院長の小林成人です。


ISCT西堀勉強会 Inter-disciplinary Study Club Tokyoにオンラインでリモート参加しました。

論文抄読1本目は私の担当で、

Clinical Outcome of Non-Surgical Root Canal Treatment Using a Single-cone Technique with Endosequence Bioceramic Sealer: A Retrospective Analysis
Elizabeth A. Chybowski, DDS

根管治療で根管充填する際のシーラーというノリのような働きをする材料のうち、新しいバイオセラミックシーラーを用いたシングルコーンテクニックの性能を評価した論文です。

テキサス州ダラスの根管治療専門開業医4名が307名の根管治療を全て1回でバイオセラミックシーラーを用いたシングルコーンテクニックを行ったところ30.1ヶ月後の成功率は90.9%だった。

日本ではバイオアクティブグラスシーラーとして発売されていますがとてもいい材料だと思います。












2本目はペンシルベニア大学の論文で 
The use of premixed bioceramic materials in endodontics
Gilberto Debelian,DMD, PhD

バイオセラミックシーラーの他の使用法で、直接覆髄や生活断髄、パーフォレーションのリペアや歯根端切除の用い方についてでした。
MTAに代わる新しい材料として注目されています。

生体親和性が良くて親水性で溶解しにくく、わずかに膨張し、流動性があり、レントゲン透過性もあるなど非常に使い勝手に良い材料です。

価格が高いですが、当院でも使用しております。